那珂川市の南畑地域に「古本屋くるり」 店長は元地域おこし協力隊

「古本屋くるり」を開いた藤野さん

記事 INDEX

  • 協力隊で那珂川市へ
  • 「やりたい!」を実行
  • 6畳間から広がる夢

 福岡県那珂川市の南畑地域に、「古本屋くるり」という小さな本屋さんがオープンしました。店舗は古い民家の一角にある6畳の和室。「地域に本を購入できる場所をつくりたい」と、今年6月まで同市地域おこし協力隊として活動していた藤野千尋さんが自宅に開設しました。

協力隊で那珂川市へ

 長崎県大村市出身の藤野さん。関東の大学に進学し、東京で就職しました。「いつかは九州に戻りたい」と思っていたそうで、コロナ禍を機に決断したそうです。


藤野さんが暮らす古い民家。ひと部屋を本屋さんに

 福岡県内などで地域おこし協力隊として働ける自治体を探し、福岡市に近くて自然も豊かな那珂川市を選択。2020年7月に協力隊として移住しました。山あいの南畑地域で活動し、SNSでの情報発信やイベント運営などに取り組んできました。


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「やりたい!」を実行

 今年6月で3年の任期を終えることになりましたが、南畑での暮らしが心地よく、「地域のために何か引き続きできることがあれば」と考えるようになったそうです。


好きな本を選ぶ幸せな時間


 「東京にいた頃は本屋さんが身近にあったけど、那珂川市にないことが気になっていました」。移住して感じたことでした。


 ほかの選択肢として、共有オフィス「コワーキングスペース」の開設なども検討したそうですが、「本屋さんをやりたい」との思いが大きくなったといいます。古物商の許可申請など、開店に向けた準備を進めてきました。


本棚に並ぶ様々なジャンルの本

6畳間から広がる夢

 8月8日にオープンした「古本屋くるり」は、築約50年の木造平屋で藤野さん方の一室になります。6畳の和室に知人が作ってくれた本棚を設置。古本のほか新刊も扱い、数百冊を並べています。絵本や育児本、文庫本などジャンルも様々で、子どもからお年寄りまで楽しめる空間になっています。


「古本屋くるり」の案内板


 「どこか懐かしい雰囲気の店内で、本との出会いをのんびり楽しんでもらいたい。地域の人たちが集まる場所を目指しています」と藤野さん。畳の上に座って本を読んだり、本の感想を語り合ったりもできます。


本をゆっくり選ぶ来店客

 来店客からは「じっくり好きな本を選ぶのに、ちょうどいい広さ」という声も聞かれました。


販売している絵本の一部

 藤野さんは「本はオンラインでも購入できる時代ですが、思いがけない一冊に出会う喜び、本当に好きな本を見つける楽しさなどは、リアルな本屋でなければ難しいと思っています。気軽に訪ねてください」と話します。


本棚を整理する藤野さん

 営業は週に1~3日の予定ですが、試行錯誤している段階とのことで当面は不定期営業です。営業情報などは「古本屋くるり」のインスタグラムで確認できます。



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