マリリン・モンローが福岡で出会ったオニオングラタンスープ

「花の木」のオニオングラタンスープ(提供:ロイヤルホールディングス)

 ブロンドの巻き髪に赤いリップ。世界中の人々を魅了したアメリカの女優、マリリン・モンローは1926年6月1日、カリフォルニア州ロサンゼルスで生まれました。人気は没後も衰えず、ロサンゼルス市とハリウッド商工会議所は、彼女が誕生した6月1日を「マリリン・モンローの日」に制定しています。時代を超えて愛される大女優は、一度だけ福岡を訪れたことがあります。福岡の人たちはその姿に熱狂し、モンローはここでおいしいスープに出会ったのでした。


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大女優がやってきた!

 1954年1月、27歳のモンローは元大リーガーのジョー・ディマジオと電撃結婚し、新婚旅行を兼ねて2月に来日しました。福岡に滞在したのは2月8〜11日。宿泊した福岡市・中洲の国際ホテル前には、世界的スターを目当てに5000人が押し寄せたといいます。


ホテル前に集まったファンに応えるモンロー(1954年2月9日撮影)

モンローお気に入りの一品

 ホテルそばのフランス料理店「ロイヤル中洲本店」で食事をしたモンローは、そこで出された「オニオングラタンスープ」をたいへん気に入ったそうです。ぐつぐつと煮立つまでオーブンで熱したスープには、こんがりと焼き色がついています。じっくり炒めた飴色の玉ねぎと、コクのあるコンソメ、グリエールチーズの深い味わいが特徴です。



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このお店で提供しています

 ロイヤル中洲本店は大濠公園(福岡市中央区)に移転し、「レストラン 花の木」として営業しています。

 花の木はコース料理を提供しており、オニオングラタンスープは追加料金で注文できます。新型コロナウイルスの影響で営業時間などが変更になる可能性があるので、出かける際は店のウェブサイトで確認してください。


 モンローとディマジオが食事を楽しんだテーブルと椅子も現役です。レストランの個室「Room1953」(通称:モンロールーム)で、美食家たちを迎えています。


「モンロールーム」のテーブルと椅子


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