ビッグバンの新たな顔「ヒューリックスクエア福岡天神」開業

オープンする「ヒューリックスクエア福岡天神」

記事 INDEX

  • 目を引く地上19階ビル
  • 九州・天神初が計4店
  • 地域に愛される名店も

 再開発が進む福岡市・天神で、建て替えにより誕生した複合ビルが1月31日にオープンします。天神2丁目の「ヒューリックスクエア福岡天神」で、低層階の商業フロアが営業を始めます。高層階には、「ザ・ゲートホテル福岡 by HULIC」が4月に開業する予定で、街の新たなにぎわい拠点になりそうです。

目を引く地上19階ビル


天神の新たなランドマークに


 ヒューリックスクエア福岡天神は、福岡パルコの西側に位置。不動産会社・ヒューリック(東京)が、この場所に所有していたオフィスビル(地上9階、地下2階)を建て替えて、ホテルやオフィス、商業フロアを備えた複合ビルに再開発しました。


ビルは明治通り(右)に面している

 1451平方メートルの敷地に、地上19階、地下3階のビルを建設。地下2階は、市営地下鉄天神駅と結ばれています。福岡市の再開発促進策「天神ビッグバン」の適用を受け、高さは地上92メートルと旧ビルの約3倍に。延べ床面積は2万682平方メートルです。


福岡パルコ(手前)の西側に誕生したヒューリックスクエア福岡天神(中央)

 地下2階~地上2階が商業フロア、3~8階がオフィス、9階は庭園、10~19階がホテルです。商業フロアに続き、オフィスにもテナントが順次入ります。ザ・ゲートホテルは全国6か所目、九州では初出店で、4月24日のオープンを予定しています。


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九州・天神初が計4店

 商業フロアには、グルメと物販、サービスの計8店舗が入居し、このうち3店が九州初出店です。7店が早速、1月31日から営業を始めます。


九州初出店の「焼肉トラジ」

 東京・恵比寿発祥の「焼肉トラジ」は、2階に九州1号店を開設。運営するトラジ(東京)によると、東京を中心に展開しており、今回は全国60店目になりました。


オープン記念コース(税込み5000円)

 上質な厚切り肉を「焼き師」が焼き上げるのが特徴。再開発が進むビジネス街で、客単価8000円を見込んでいます。オープンを記念して、アプリをダウンロードして会計を済ませると3000ポイント(3000円分として利用可)を贈るキャンペーンを2月末まで行い、九州での顧客開拓に注力します。


厚切り肉は「焼き師」が焼いてくれる


 山本洋介・九州営業部長は「安心安全な食材と丁寧な接客で、『来て良かった』と満足していただけるように尽くしたい」とし、ここを手始めに2030年までに福岡県内で計5店に広げたい考えです。


 ほかに九州初進出するのは、スポーツウェアの「HOKA(ホカ)」(1階、4月4日開業予定)と「ReCORE(リコア)鍼灸(しんきゅう)接骨院」(地下1階)です。また、京都発祥のパン店「GRANDIR(グランディール)」(地下2階)は天神エリアに初めて店を出します。

地域に愛される名店も

 天神で長年愛されている中華料理店「天神華都飯店(シャトーハンテン)」も、この新しいビルの2階に移転します。


天神の別のビルから移った「天神華都飯店」

 1990年のオープン以来、近くのビルで営業してきましたが、設備の老朽化などを受けて、大通り沿いで新規顧客の獲得も期待できる新ビルへ移ることにしました。


「ゆったりした空間にしました」と話す竹本店長

 新店舗は約190平方メートルで52席と、いずれも以前の約6割に縮小しますが、食事をゆっくり楽しめる空間を確保しています。昼・夜のコース料理をより磨き上げたといい、単品メニューも約50種類の半数を改良・新規投入して臨むそうです。


料理長おすすめのディナーコース「九州七彩巡り」(税込み1万6500円、サービス料別途)

 竹本祐太店長は「親子3世代で来店される地元の顧客にも、遠方からの観光客にもご利用いただきたい」と話します。


 このほか、ビジネスウェアの「ONLY(オンリー)」(2階)、ドラッグストア「ツルハドラッグ」(地下1階)、飲食店「ワインの酒場。Di PUNTO(ディプント)」(地下2階)が営業し、買い物や食事が楽しめそうです。

施設概要



名称 ヒューリックスクエア福岡天神
所在地 福岡市中央区天神2-8-49
階数 地上19階、地下3階
構造 鉄骨造
敷地面積 1451平方メートル
延べ床面積 2万682平方メートル
完成 2024年12月

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