福岡市の屋台にニューフェース13軒 公募で選ばれた多彩な味

記事 INDEX

  • 長浜に「屋台街」復活!
  • 明太子、ラーメン、串…
  • 天神・中洲もさらに充実

 福岡市の夜の観光資源となっている屋台が、新たな「仲間」を迎えてパワーアップします。昨年度の市の公募で選ばれた13軒が、6、7月に営業を順次開始。長浜地区では「屋台街」が復活し、福岡の夜がますます楽しくなりそうです。

長浜に「屋台街」復活!

 福岡市によると、市内の屋台は5月時点で95軒。公募で選定された屋台が今夏オープンすることで、106軒に増える見通しです。

 このうち7軒が新規開業する長浜地区では、かつて15軒ほどが並んでいたそうですが、今年5月には2軒を数えるのみでした。今回の参入で一気に9軒に増え、「長浜屋台街」のにぎわいが戻ることが期待されます。


長浜には7軒が新規オープン!(提供:福岡市)

 公募で選ばれた屋台が、長浜でオープンするのは今回が初めてです。市は2016年度から昨年度までに計4回の公募を行いましたが、3回目までは場所決定後の辞退などもあり、長浜で屋台を始めた人はいませんでした。

 参入を促すため、市は隣同士で営業できるなどのメリットがある「グループ応募」を長浜地区に限って認めるなどし、昨年度の公募で7人を選定しました。6月5日に6軒、7月にもう1軒がオープンする予定です。


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明太子、ラーメン、串…

 6月オープンの長浜の屋台は、次の6軒です。

(※料理の画像はいずれも福岡市観光サイト「よかなび」より)


■ 明太中毒

 「明太とろろ鍋」や「明太手羽先」「明太子としらすのアヒージョ」など、福岡名物の明太子を使った多彩なメニューを提供。市によると、屋台での明太子専門店は初めて。
▶インスタグラム ▶よかなび


■ 長浜屋台 どげん家(や)

 唐揚げ屋の大将が腕を振るう、サックサクの串カツ、串揚げが味わえる。新しい長浜ラーメンにも挑む。
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■ 長浜のひろし

 旬の野菜の肉巻きがメイン。驚くほど長い肉巻きや、ルーレットで出た数の分だけミートボールを食べられるユニークなメニューも。
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■ 屋台のたまちゃん

 福岡の人気焼き肉店「たまや」が挑む屋台。長浜ラーメンや焼き鳥、和風出汁(だし)のおでんなど、「元祖博多屋台の再現」を目指す。
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■ 屋台のたまちゃん別館

 「屋台のたまちゃん」と同じ系列の屋台。ラーメンや、2種類の出汁を独自にブレンドした特製和風出汁のおでんを提供。
▶よかなび


■ 長浜市民球場

 店主は福岡ソフトバンクホークスの大ファン。乾杯の掛け声は「プレイボール」。大きなフランクフルト「ホームランバット」や「厚揚げ肉巻き(照り焼き風味)」などを提供する。
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 7月に営業を始めるのは次の店舗です。


■ 長浜少衛(しょうえい)

 中国の本格屋台メニューを、中国人店主が日本風にせず現地の味で提供する「ガチ中華」の店。「コーラ手羽」や「バナナの生クリーム揚げ」「果実味ラム肉」などを用意する。
▶よかなび


ユニークな文言で長浜屋台街をPR(提供:福岡市)

 また、市は長浜屋台街の復活に合わせ、最寄りの市地下鉄・赤坂駅に屋台をアピールする装飾を設置。「シラフで歩けば約10分!」などのユニークな文言で、屋台街を盛り上げます。


「意外と近いぞ!」の文字も(提供:福岡市)

天神・中洲もさらに充実

 天神地区、中洲地区でも各3軒が順次オープンします。

(※日付はオープン時期)

天神地区

HEROs屋台 蒸上(じょうじょう)=6月1日
 日本銀行前から天神中心部に移転。茶わん蒸しやシューマイなど、せいろを使った蒸し料理を中心に提供。
 ▶インスタグラム
ひとつ屋根の下=7月1日
 母は中洲、夫が天神で屋台を営んでいるという女性店主が手がける。「アゴだしめんたいオムレツ」や「牛スジうどん」、「焼きめんたい重」など。
 ▶インスタグラム
炉端屋台 正(まさ)=7月下旬
 行列ができるラーメン店「博多一双」の店主による、全品500円の屋台。目の前で旬の食材を焼く本格炉端焼きや、ラーメンが味わえる。

中洲地区

ウルトラC=6月1日
 九州産の野菜や肉を使った串カツがメイン。もつ煮込みなどもそろえ、来店客の会話を促して「つながりの交差点」を目指す。
えんまんや=6月1日
 趣向を凝らした創作料理が売り。豚骨ラーメンや焼きラーメン、羽根付き餃子(ぎょうざ)を提供。
博多屋台 繁々(つなつな)=7月26日
 今回の公募で選ばれた中では最年少の店主が運営。福岡の食材を使った料理と、豊富なお酒が楽しめる。1人でも楽しめるアットホームな屋台。
 ▶インスタグラム


天神・中洲では計6店がオープン(提供:福岡市)

 市まつり振興課で屋台の魅力向上を担当する濱田洋輔課長は「福岡の屋台がさらにバラエティー豊かになります。特に、長浜では屋台街が復活して『ハシゴ』も楽しめます。都心部で行きやすいので、地元住民も観光客もぜひ訪れてほしい」と話しています。

 長浜地区の新規屋台については、福岡市観光サイト「よかなび」で、店主インタビューなどを含めて紹介しています。


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