力強く走る列車を撮り続けて半世紀 九州鉄道記念館で企画展

列車の写真がずらりと並ぶ会場で撮影時のエピソードを語る久保さん

 少年時代から半世紀にわたり、鉄道の写真を撮りためてきた福岡県福津市の久保敏郎さん(62)の企画展「去り行く車両を追って」が、北九州市門司区の九州鉄道記念館で開かれている。ノスタルジーを感じさせる昭和の列車をとらえた数々の写真のほか、プレートといった収集品など計約350点が展示されている。6月11日まで。

「退職の記念」に誘われて

 久保さんは北九州市若松区出身で、1980年に読売新聞西部本社に入社。印刷担当からキャリアを始め、2022年まで約30年間、写真記者として現場の一線でシャッターを切り続けた。

 父親は国鉄の車掌で、自宅の裏を線路が走る環境で育った。幼い頃から鉄道が身近な存在で、小学校高学年の頃から趣味で鉄道の写真を撮り始めたという。

 中学、高校時代は国鉄の周遊券を使ったり、新聞配達などで交通費をためたりして西日本を中心に珍しい列車を追いかけた。記者になった後も、休日に各地を巡るなどして様々な車両をカメラに収めた。


企画展のチラシ


 企画展は、長年交流のある宇都宮照信副館長(74)から「貴重な写真をたくさん持っているはず。退職の記念に開かないか」と打診を受けて開催を決めた。


大切なコレクションも紹介

 会場には、中学生の時に直方駅で国鉄蒸気機関車「9600形」が引退する様子を写した写真をはじめ、既に走らなくなった在来線の車両などを中心に昭和から令和まで鉄道の歴史を刻んだ約200点を展示。販売会やオークションなどで少しずつ集めた車両の部品やヘッドマークなどのコレクションも並んでいる。


中学生の頃に撮影した引退する蒸気機関車 (久保さん提供)


 「力強く走る姿」が鉄道の魅力だと語る久保さん。「古い写真も多いが、昔はユニークで個性的な車両が多く走っていたことを知ってほしい」と話している。


 入館料は高校生以上300円、中学生以下150円。問い合わせは同館(093-322-1006)へ。


advertisement

この記事をシェアする