マリンメッセ福岡「タダで貸します」 地元アーティストに夢の舞台を提供
記事 INDEX
- 夢のステージに立つチャンス
- 今年はワンオクなど7組のみ
- 通常なら1日あたり400万円
大規模なコンサートの会場などとして利用されるコンベンション施設「マリンメッセ福岡」(福岡市博多区)を、福岡市が地元アーティストに無償で開放します。出演希望者の公募・選考を経て、夢のステージに立てるアーティストが決まります。
音楽、ダンス、伝統芸能なんでもあり
新型コロナウイルスの影響でコンサートの日程が相次いでキャンセルされる中、地元を拠点に活動するアーティストを応援しようと福岡市が企画しました。
出演できるジャンルは音楽に限らず、ダンスや伝統芸能など、なんでもありです。アーティストの募集を近く始め、11月以降にイベントを開催する予定です。
新型コロナでコンサートは相次ぎ中止
1995年に開業したマリンメッセの最大収容人数は1万5000人。国内外の有名アーティストのコンサート、スポーツ大会、展示会などで利用されています。
今年は1、2月に「ONE OK ROCK」「SixTONES」など計6組のアーティストがコンサートを開催した後、9月まですべての公演がキャンセルに。コロナ禍以降では10月4日に初めて、倖田來未さんがコンサートを開きました。
通常なら1日あたり400万円
福岡市によると、マリンメッセの基本使用料は土日・祝日の場合で1日あたり約300万円。コンサートでは光熱費や椅子などの備品使用料を含め、総額で1日約400万円が必要になるそうです。
マリンメッセの関係者は「コンサートの場合は前日に機材を搬入・設営するので、1日だけの公演でも、会場は2日間おさえる必要があります」と話します。
福岡は人気アーティストを輩出し続けるエンタメの街でもあります。福岡市コンテンツ振興課の中村大志課長は「年末にマリンメッセが稼働していないことは記憶にありません。夢のステージに立つチャンスなので、多くの地元アーティストの参加を待っています」と呼びかけています。