懐かしすぎて震える シティ情報ふくおかがバックナンバーすべて無料公開へ

ふくおかWEB歴史館(シティ情報ふくおか公式サイトより)

記事 INDEX

  • ページをめくるたびに"あの頃"感
  • 創刊号は岩田屋新館オープン特集
  • 45年分の福岡がいっぱい

 月刊タウン情報誌「シティ情報ふくおか」(福岡市中央区)が、1976年のプレ創刊号からすべてのバックナンバーをウェブに無料公開する「ふくおかWEB歴史館」を進めています。バックナンバーは順次公開中で、同誌編集部が取材してきた福岡都市圏の45年分の貴重な記録を誰もが手軽に読むことができます。


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創刊号は岩田屋新館オープン特集


左から2冊目が創刊号(提供:アプライド)

 シティ情報ふくおかは1976年10月に創刊。WEB歴史館にはプレ創刊号を含む、過去に発行した全バックナンバーを電子書籍化して公開。毎週5冊程度を順次公開しており、現在はプレ創刊号から1984年の発行号まで読むことができます。

 記念すべき創刊号では「この秋変貌する福岡の街全取材」と題し、この年の10月9日にオープンを控えた当時の岩田屋新館を特集。「編集部に出入りするシティボーイ シティガールの仲間たちも気になっていた」など時代を感じさせる単語も並びます。

 岩田屋は「『アンアン』『ノンノ』に載ってるようなものの中でも、特に代表的な商品やファッション性のある良い商品を品揃え」と取材に応じ、若者向けという新館のブランドコンセプトを紹介しています。

 岩田屋本館と新館のレイアウトを紹介するイラストは手描き。それだけでなく、各ページのタイトルロゴや地図、挿絵などの多くが手描きでデザインされていました。


創刊号の岩田屋新館オープン特集ページ(提供:アプライド)

 映画情報では「タクシードライバー」「大統領の陰謀」「007は二度死ぬ」などの歴史的な名作タイトルが。広告は表紙裏が岩田屋新館オープン、裏表紙裏は開業したばかりの天神コア(2020年3月閉館)で、天神エリアの商業施設のつばぜり合いを感じさせます。


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「読者に楽しんでもらえるなら」

 シティ情報ふくおかを発行するアプライド(福岡市博多区)によると、バックナンバーをウェブで公開する企画案は以前からありました。歴史館を企画した商品企画部の遠山健一さんは「雑誌離れが言われて久しいですが、バックナンバーへの問い合わせは変わらずにありました」と話します。

 そして今回の新型コロナウイルス。外出自粛の影響は飲食店情報を数多く掲載する同誌にとって深刻で、昨年6月号は休刊を余儀なくされました。

 「誌面のデジタルシフトは急務だと感じます」と遠山さん。歴史館はサービスの有料化も検討しましたが、「コロナ禍の暗い状況下、読者に楽しんでもらえるなら」と昨年10月に無料公開に踏み切りました。

45年分の福岡がいっぱい


「多くの人に歴史館を楽しんでもらいたい」と語る遠山さん

 さらに昨年末からは、書店での取り扱いが終了して間もない前月号をウェブで無料公開する「シティ情報ふくおか+(プラス)」を開始。今後、誌面に掲載できなかった取材の裏話や動画も追加し、デジタル分野の強化を加速しています。

 歴史館について遠山さんは「年配の人たちは『懐かしい』と声をそろえて喜んでくれます。若い人にとっても『未知との遭遇』で面白いはず。45年分の福岡の文化や世俗をのぞき見ることができます。全国的には休刊するタウン誌もあり、アーカイブデータをビジネスにつなげることも重要ですが、まずは多くの人に読んでもらい、楽しんでほしいです」と話しています。


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