記事 INDEX
- 羽田空港で話題に
- 地元でも販売開始
- 買って飲んでみた
福岡市地下鉄を利用した際、駅の自動販売機に目を向けると、コーヒーや清涼飲料と一緒に「だし」が並んでいました。その缶には明太子メーカー「やまや」のロゴ。明太子の大手がなぜ自販機でだしを売っているのか、気になって調べてみました。
羽田空港で話題に
料理に欠かせないけれど、作るのに手間がかかる「だし」。家庭で手軽に本格的な和風だしを使えるようにと、「やまやコミュニケーションズ」(福岡市東区)は2006年にパックの「うまだし」を発売しました。
焼きあごや昆布、鰹節など、国産の素材6種をブレンドした贅沢な味わいが人気を呼び、「うまだし」はやまやを代表する商品になりました。
2013年12月に「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことをきっかけに、やまやは外国人にも手軽に勧められる缶タイプのだしを開発。2015年12月、「飲むだしスープ うまだし」の缶が羽田空港ロビーの自販機に並び、話題となりました。
地元でも販売開始
ビジネスなどで全国を飛び回る人が博多の味でほっと一息つけるようにと、羽田空港でのみ販売してきた「飲むだしスープ うまだし」。コロナ禍による出張や旅行の減少もあり、昨年11月からはJR九州や福岡市地下鉄などの自販機でも買えるように。
価格は1本140円。冬はあたたかく、夏は冷えた状態で出てくるそうです。今の季節は、おしるこやコンソメスープなどと一緒に並んでいます。
買って飲んでみた
さっそく購入してみました。缶を開けると、だしは薄い黄金色で、鰹節や焼きあごの豊かな風味が香ります。塩、砂糖、醤油で味がついているのでスープとしてそのまま飲むことができます。
上品ですっきりとした味わいの中に、凝縮された素材の旨みが感じられ、豊かな気持ちに浸ることができました。弁当やおにぎりのお供、お茶漬けやおでんに加える一味として、またスポーツ観戦やキャンプなどのアウトドアでも重宝しそうです。
やまやの担当者は「料理の隠し味として使うこともできる和食に欠かせない旨みを、ぜひ楽しんでほしいです」と話しています。