森をイメージ! 築上町図書館「築きのもり」が新装オープン

11月22日に新装開館する築上町図書館「築きのもり」

 福岡県の築上町図書館が11月22日、移転して新装開館する。新図書館の愛称は「築(きず)きのもり」。建築家・隈研吾さんの事務所が設計した木のぬくもりを感じられるデザインが特徴で、子ども向けの遊び場やカフェも一体化した施設に生まれ変わる。

出会う・つながる・わくわく!

 2021年に町役場本庁舎が完成して旧築城支所(築上町築城)が空き施設となり、町文化会館「コマーレ」内にあった図書館の移転が決まった。24年8月から鉄筋コンクリート造3階建ての支所を約11億円かけて全面改修。延べ床面積約2800平方メートルで移転前の約8倍の広さとなり、最大約11万冊を所蔵できるようになった。現在の蔵書数は約8万冊で、今後、約10万冊に増やしていく。


森に見立てた1階部分の本棚


 新図書館は「出会う・つながる・わくわくする」を基本理念とし、子どもたちが遊びながら本と出会い、たくさんの人が集まって交流する場所にしようと設計された。


子ども向けエリアやカフェも


本棚と滑り台などの遊具が一体化した「あそべるほんだな」

 外観と内装では、ともに細長い羽板を木立のように配置する「森をイメージした」デザインを取り入れた。1階は子ども向けエリアが中心で、本棚に滑り台やボルダリングなどの遊び場を融合した「あそべるほんだな」が目玉となる。利用は12歳以下(同伴の保護者を除く)に限定する。


京築ヒノキの羽板を木立に見立てたエントランスホール


 2階は一般図書の本棚を並べ、閲覧・学習スペースも設置。3階は展示会などを開ける多目的スペースと閉架書庫となっている。


2階の一般図書の本棚

 1階の玄関横にはカフェを併設し、購入した飲み物を館内へ持ち込める。毛利克裕館長は「知の中心、コミュニティーの場として、気軽に足を運んでもらえる図書館にしたい」と話している。

 開館時間は平日午前10時~午後8時、土日・祝日は午後6時まで。火曜休館。22日は関係者による記念式典が予定され、一般の利用開始は午後2時頃となる。町外の人も利用できる。問い合わせは同図書館(0930-52-0001)へ。


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