ロシナンテス理事長がスーダンの状況語る 敬愛高で講演

 アフリカ北東部スーダンから4月下旬に退避した医療支援のNPO法人「ロシナンテス」(北九州市)の川原尚行理事長(57)が6月6日、北九州市門司区の敬愛高校で講演会を行った。川原さんは1年生約50人を前に、「スーダンについて興味を持って勉強し、支援に向けてできることから行動してほしい」と呼びかけた。


生徒らにスーダンの状況を語る川原理事長


 国際的な視点から学びを深めることを目的とした同校の授業の一環。途上国の医療の現状やスーダンの内戦についてより深く理解しようと、川原さんに講演を依頼した。


 川原さんは、医療支援や学校建設などスーダンで行ってきた活動を紹介。今回の戦闘が起きた背景や4月下旬に首都ハルツームから退避した状況を説明し、「究極の医療は命を危険にさらす戦争をなくすこと。停戦後は支援活動を再開し、戦争の原因となる貧困問題を解決するために行動していきたい」と力を込めた。

 講演に耳を傾けた1年の生徒(15)は「内戦が起きているスーダンは怖い場所だと思っていたが、優しい人々が多いという話も聞けて印象が変わった。スーダンのために、自分でも何かできないか考えていきたい」と語った。


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