さあ!ビールの夏 博多駅そばに「サッポロ」が期間限定店

サッポロビールが開設した期間限定店

 夏本番を前に、ビール商戦が盛り上がってきました。新型コロナウイルスの「5類」移行による経済活動の正常化で外食需要が回復して、猛暑も予想されるためです。大手メーカーではコロナ禍で控えていた大規模な体験型イベントを本格的に再開して、需要の取り込みを目指しています。

8月6日まで期間限定の出店

 サッポロビールは7月13日、福岡市の博多駅筑紫口近くに、飲食店でしか味わえない「パーフェクト黒ラベル」をPRする期間限定店「サッポロ生ビール黒ラベル THE BAR FUKUOKA」をオープンしました。東京・銀座で営業するコンセプト店の出張企画で、8月6日まで立ち飲み形式で提供します。



 同社ブランドマネジャーの野並祐介さんは「ようやく体験イベントを開けるようになりました。特別な空間とビールを楽しんでほしい」と呼びかけています。


サントリーも天神のイベントに

 サントリーも、福岡市・天神で7月21日~8月9日に開かれる「天神夏祭り」に出店します。炭酸水で割って飲むビールとして昨年発売した「ビアボール」を全国主要都市でPRする初の巡回イベントで、九州では唯一の開催です。キリンビールは、主力の「一番搾り」の刷新に伴い、今春から大規模な体験会を4年ぶりに全国で復活させています。

 各社のイベントが相次ぐのは、コロナ禍で低迷していた飲食店のビール需要が盛り返しているためです。大手4社の1~6月のビール販売実績は前年同期比6%増で、中でも業務用のビール系飲料が約30%増と全体を押し上げました。「業務用は今後も伸びる」(サントリー)とみており、各社は、最もビールが売れる夏場に向けて一段と力を入れる構えです。


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