福岡市民会館が61年の歴史に幕 閉館前にさよならステージ
記事 INDEX
- ありがとうの思いを込めて
- みんな一緒に盛り上がろう
- 福岡市民ホールにバトン!
1963年に開館し、コンサートや演劇、講演会などの催しに利用されてきた福岡市民会館(福岡市中央区)が、2025年3月23日で閉館します。61年にわたって市民の文化・芸術活動を支えてきた施設への感謝の思いを込めたイベントが1月11、12日に開催され、市民会館のフィナーレを盛り上げます。
ありがとうの思いを込めて
イベント「ありがとう!市民会館~さよならステージ~」は、福岡市などが主催。1月11日(10時30分開演)は「ファンキーな仲間たちの集い」、12日(14時開演)は「市民芸術祭deアートな響演」のサブタイトルで行います。
それぞれの日で出演団体、ステージの内容が異なります。両日とも入場無料ですが、12日は事前の申し込みが必要です。特設サイトで11月29日まで受け付け、応募多数の場合は抽選です。
みんな一緒に盛り上がろう
さよならステージの主な出演ゲストを紹介します。
【1月11日】
美勝女隊(びしょうじょたい)
福岡と佐賀を中心に九州各地のよさこい祭りで活動しているよさこいチームが演舞を披露します。
ドゲンジャーズ
九州のご当地ヒーローたちが特別出演し、ショーを繰り広げます。
ほかにも、練習などで市民会館を利用してきた団体を中心に多彩なパフォーマンスを発表します。
【1月12日】
舞踊集団「アバンギャルディ」
振付師「akane」さんのプロデュースで2022年に結成。国内外から注目される「謎の制服おかっぱ集団」が、スペシャルゲストで登場します。
福岡大付属若葉高ダンス部×振付師akane
「心はひとつ!パワー全開!!」をスローガンに練習に励むダンス部の生徒たちが、akaneさんとスペシャルコラボ。akaneさん振り付けのパフォーマンスで魅了します。
ALL FUKUOKA JAZZ BIG BAND
ベテランから若手までのジャズプレーヤーがビッグバンドを特別編成。生演奏でジャズの魅力を伝えます。
また、和太鼓表現師の池脇晋輔さんと、九州の文化、景観、歴史を様々なパフォーマンスで発信する「GERENTE PROJECT(ヘレンテプロジェクト)」が共演。メンバーが学業や仕事をしながら活動する「FUKUOKA Dream Scouts(フクオカドリームスカウツ)」によるマーチングなどが披露されます。
市文化施設課の担当者は「60年以上にわたり市民に親しまれてきた市民会館に感謝を伝え、新たにできる市民ホールに橋渡しするイベントを企画しました。多くの人に来場してもらいたい」と呼びかけます。
福岡市民ホールにバトン!
市民会館は閉館後に取り壊され、跡地は須崎公園の新たなスペースとして整備されます。
福岡市は、市民会館に代わる拠点文化施設「福岡市民ホール」を須崎公園に建設しています。地上5階建てで、イベントの規模に応じて、大ホール(約2000席)、中ホール(約800席)、小ホール(約150席)を備えます。開館は25年3月28日の予定です。