大牟田で奇祭「臼かぶり」開催 冷水かぶり火災よけ祈願

 臼に入った冷水をかぶり、火災よけを祈願する奇祭「臼かぶり」が1月8日夜、福岡県大牟田市三池の三池本町祇園宮で行われた。

明治期の大火など経て


水が入った臼に頭を入れて持ち上げ、後方へ放り投げる参加者

 三池地区では、1868年(明治元年)に80戸を焼く大火に見舞われるなど火事が多かった。火災よけの祈願として、地区の氏子たちが家々の門前にあった臼やバケツの水をかぶって巡ったのが始まりとされる。一時途絶えたが、1983年に祇園宮で行う形式に変えて復活した。

 今年は17~63歳の22人が参加。臼の重さは32~78キロで、水が入った状態では最大で90キロほどになるという。白装束姿の参加者らは水が入った臼に頭を入れて持ち上げ、周囲からの水を浴びながら豪快に後ろへ放り投げた。

 小学生ら21人もバケツの水を頭からかぶる「水かぶり」に挑戦し、観衆から大きな拍手が送られた。


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