半世紀あまりの歴史に幕 北九州市役所の「玉屋食堂」
北九州市役所本庁舎地下1階の「玉屋食堂」が2月22日で閉店する。本庁舎が開庁した1972年から営業を続けてきたが、食材高騰などの影響を受け、半世紀余りの歴史に幕を閉じる。
約500平方メートルの同食堂では、日替わりの「玉屋定食」をはじめ、親子丼やラーメンなどを提供。人気メニューの同定食でも550円という安さとボリュームが売りで、職員や市民に愛されてきた。
運営する玉屋食品(福岡市)によると、開店当初は1日あたり約50万円だった売り上げが近年は十数万円に落ち込み、食材高騰もあって赤字経営が続いていたことなどから、閉店を決めたという。
週2、3回利用していた市総務区政課の職員は「『味噌(みそ)チャンポン』が好きだった。安くて気軽に使えていたので寂しい」と話していた。
本庁舎では15階にあった展望レストランも昨年8月で閉店した。