新型コロナウイルス感染拡大の影響で中断していた福岡市・天神地区の音楽イベント「ミュージックシティ天神」(MCT)が、9月に再開されることが決まった。今回で20回目で、同地区での開催は5年ぶりとなる。
MCTは、市役所前の広場をメイン会場に、天神地区に複数の会場を設置し、プロ、アマチュアのミュージシャンが腕前を披露するイベント。音楽を通して街の活性化や音楽産業の育成につなげようと、市や企業などが協力して2002年から始めており、期間中に約10万人を動員する九州最大級の音楽イベントとなっている。
しかし、新型コロナの影響で20年にオンラインで実施して以降、中止を余儀なくされていた。音楽ファンらからは「復活してほしい」と多くの声が寄せられていたことなどから、今回の再開が決まった。
20回目となる今年は9月28、29日の2日間で開催。一部のイベントを除いて入場無料。市役所前のメイン会場は変わらないが、各特設会場や出演者らは現在調整中という。決まり次第、MCTのホームページや公式SNSで公表する。
MCTの運営委員会の担当者は「5年ぶりに『街が鳴る』ことになる。音楽のまちTENJINを国内外に発信し、記念すべき20回のステージを皆さんにとって特別なものにしたい」と意気込んでいる。