2029年度中に福岡市の大濠公園南側で開館を目指す新福岡県立美術館について、県は6月19日、基本設計が完了したことを明らかにした。24年度は実施設計を進め、26~28年度にかけて工事を行う予定。
この日の県議会県民生活商工委員会で報告した。基本設計は世界的な建築家・隈研吾氏の事務所が手がけており、地下1階(駐車場)、地上4階で延べ面積は約2万平方メートルとなっている。
1階はキッズスペースや県民ギャラリー、レストランなどが入り、2階にコレクション展示室(3室)と特別展示室(3室)、収蔵庫を配置。3階は大濠公園に面したライブラリーカフェや屋上広場を設ける。
建物の中心には、1階ロビーから上階までの吹き抜け空間「メディアヴォイド」を設け、アート作品を天井からつるしたり、壁面に作品をかけたりするなど、様々な活用ができるという。基本設計の概要は県のホームページにも掲載する。