福岡交通圏のタクシー 迎車料金200~300円を上乗せへ

 福岡市と周辺の自治体で構成する「福岡交通圏」でタクシーを運行する複数の事業者が、7月から「迎車料金」を導入する。タクシーを電話などで呼ぶと、運賃に200円か300円、上乗せされるようになる。各社は増収分を運転手の賃金などに反映させる方針だ。

58社が7月1日から

 九州運輸局によると、福岡交通圏で営業する約90社のうち、6月27日時点で58社に迎車料金の認可を出した。それぞれ7月1日から徴収を始める計画。別の5社からも認可の申請を受けているという。

 迎車料金は電話やスマートフォンのアプリなどでタクシーを呼んだ場合に発生する。タクシー会社が管理する個人が、自家用車などを使って有償で客を送迎する「日本版ライドシェア」の車両にも適用される。

 タクシー業界では、高止まりする燃料費などで、経営が厳しい事業者が多い。福岡市タクシー協会の担当者は、「迎車料金を人件費に充てて人手不足の解消につなげ、業界全体で利便性を向上させたい」としている。


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