誰でも利用OK! 水巻町が無料巡回バスの実証実験を開始

2025.04.04

 福岡県水巻町は4月1日、町内外の誰でも無料で利用できる巡回バス運行の実証実験を始めた。町内の高齢者や障害者らを対象に無料運行していた町営福祉バスを衣替えし、ルートは大幅に変更した。9月末まで実施し、利用状況などを見て本格運行を検討する。


水巻町で実証実験が始まった誰でも無料で乗れる巡回バス


3路線で9月末まで実施

 同町は遠賀川に沿って南北に長く、高齢者らにとって移動が大変なことから1997年に福祉バスの運行を開始。公共施設などを循環していた。しかし、2020年に行った町民アンケートで、マンションやスーパーが新たに出来たことなどを背景に、若い人にも利用希望が多いことが判明。子育て世帯の移動支援などを目的に誰でも無料で利用できる巡回バスへと見直すことにした。

 実証実験で運行するのは、北部線(平日・土曜6便)と南部線(同)、南北を結ぶ快速線(平日・土曜・日祝日5便)の3路線。福祉バス時代から増便し、いずれも町役場やJR水巻駅、福岡新水巻病院やスーパーなどを経由する。

 県内では粕屋町が1993年から誰でも無料のバスを運行している。しかし、多様なニーズに応じるため、年内にも配車手配や運行ルートを人工知能(AI)に分析させる小型バスの有料運行への移行を検討中という。水巻町の担当者は「実験を通じて模索しながら、より便利で持続可能な公共交通の実現を目指したい」と話している。

通勤通学用バスもスタート

 また、巡回バスとは別に、通勤通学用に町が直営するバスの実証実験運行も1日に始まった。北九州市営バス水巻南部循環線が3月末で廃止されたのに伴う措置で、同線のルートを一部変更して朝夕の時間帯に運行する。全区間一律200円で、中学生以下は無料とした。

 巡回バスと通勤通学用のバスは、町内の観光バス会社へ運行を委託する。町は年間の委託料として約5400万円を計上。24年度の福祉バスの運行費と同市営バスの赤字補填(ほてん)額の合計と、ほぼ同額という。


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