【鹿児島】窓口業務を短縮へ 鹿児島市役所が働き方改革で
鹿児島市は2026年1月から、市役所の窓口業務の受付時間を1時間短縮する。職員の働き方改革の一環で利用者の少ない時間帯で短縮し、残業時間などを減らす狙いがある。市によると、県内の自治体で初の取り組みという。
受付時間の短縮は、本庁舎や各支所、水道局などを含むすべての窓口業務が対象で、市立美術館や図書館などの市役所以外の施設は除く。午前8時半~午後5時15分だった窓口対応の時間を午前8時45分~午後4時半にして1時間短縮する。職員の勤務時間や電話対応は従来通りとする。
市職員課によると、2月に窓口業務を持つ21課に残業の実態を調査したところ、開庁前や閉庁後の事務処理などのために時間外勤務が発生し、職員の負担が大きいことがわかった。
一方で、窓口業務の効率化につながる住民票などのコンビニ交付が進む。交付件数は2024年度が25万8065件で、20年度の3万7980件の約6.8倍となった。窓口での交付件数は5年間で約30万件減少しており、利用者の少ない朝と夕方の時間帯の受付時間を短縮できると判断した。
このほかにも、転出届や水道使用開始の申し込みをオンラインで対応できるようにしており「行かなくてもいい市役所」づくりを目指している。
下鶴隆央市長は「短縮で生まれた時間を業務改善と検討などに充て、市民サービスの向上や働き方改革につなげる。市民のみなさまにご理解・ご協力をお願いしたい」と話している。
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