「王塚古墳」の内部公開を中止 王塚装飾古墳館出火で
4月15日夜、福岡県桂川町寿命の国指定特別史跡「王塚古墳」に隣接する王塚装飾古墳館から出火し、事務室の一部を焼いた。同古墳では19、20日に内部の特別公開が予定されていたが、町は16日に中止を決定。同館は当面の間、休館する。
飯塚署によると、15日午後11時30分頃、閉館中の館内で異常を検知した警備会社から110番があった。けが人はなかった。同署が出火原因を調べている。
町教育委員会によると、古墳への延焼はなく、出土品など館内の展示物にも目立った被害はなかったという。一方で事務室のパソコンなどが焼け、特別公開に向けて準備した物品も使えなくなったため、飲食店などが出店する広場でのマルシェを含めて取りやめた。
尾園晃館長は「年に4日しかない特別公開を楽しみにしている方に申し訳ないが、ご理解いただきたい」と話した。