旧伊藤伝右衛門邸に「座敷戦場絵巻」 端午の節句の企画

2025.04.18

 5月の端午の節句をテーマにした企画展が、福岡県飯塚市幸袋の旧伊藤伝右衛門邸で行われている。

 市と飯塚観光協会の主催で、江戸時代から現代までの人形約500体を展示。「筑豊の炭鉱王」と呼ばれた伝右衛門が妻の歌人・柳原白蓮の勧めで孫に贈った「檜兜(ひのきかぶと)」や、明治天皇を中心とした「明治天皇飾り」などが並ぶ。


豊臣軍と島津軍の戦いを再現した「座敷戦場絵巻」

 中でも目を引くのは、本座敷の約20畳に置かれた「座敷戦場絵巻」。2026年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」にちなみ、戦国時代、豊臣軍と島津軍が現在の宮崎県で戦った「根白坂の戦い」を約120体の人形で再現した。城や旗指し物なども用意し、激戦の戦場を細かく作り込んだ。

 5月12日までで、期間中は無休。入館料は大人310円、小中学生100円(土曜日は高校生以下無料)。問い合わせは、飯塚観光協会(0948-22-3511)へ。



 同市内では、市歴史資料館や庄内保健福祉総合センターハーモニーでも五月人形などを展示している。


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