記事 INDEX
- いいづか雛のまつり
- 柳川雛祭り さげもんめぐり
- 筑後吉井おひなさまめぐり
- 古都秋月 雛めぐり
3月3日の桃の節句に合わせ、華やかな雛(ひな)飾りを楽しむ恒例行事が福岡県内各地で開催されます。各地域で大切にしてきた伝統があり、それぞれの特色を楽しむことができます。ちょっと早い春を迎えに、出かけてみませんか。
いいづか雛のまつり
飯塚市では2月1日~3月21日、市内15会場に雛人形を飾る「いいづか雛(ひいな)のまつり」が開かれます。展示期間などは各会場で異なります。
主会場となるのは国重要文化財・旧伊藤伝右衛門邸で、邸内17か所に様々な雛人形や雛道具が並びます。このうち、広さ20畳の本座敷では「粋な江戸の夢話」をテーマに、約1000点の人形や道具類で江戸時代の華やかな町人文化を表現します。
3月1~3日には夜間開館(17時30分~20時30分、入館は20時まで)を実施し、庭園にともる竹灯籠(とうろう)をはじめ趣ある雰囲気で鑑賞を楽しめます。通常開館時のチケットによる再入場はできません。
旧伝右衛門邸のほかに、千鳥屋本家(2月1日~3月21日)や飯塚信用金庫本店ロビー(2月15日~3月2日)、旧松喜
参考サイト▶飯塚市観光ポータル
柳川雛祭り さげもんめぐり
柳川に伝わる雛飾り「さげもん」。2月11日~4月3日には「柳川雛祭り さげもんめぐり」が開催され、柳川市内各所でかわいらしい装飾を目にすることができます。
さげもんは、着物の切れ端などで作った鶴や亀、毬(まり)などの縁起物をつるした飾り。女の子の健やかな成長を願って、江戸時代に始まったとされます。
期間中は、柳川商店街通りがさげもんで彩られたり、よかもん館に巨大さげもんが展示されたりします。3月16日11時~12時20分(雨天時は3月20日に順延)には、掘割の周囲に飾られたさげもんの中を稚児たちが舟で進む水上パレードを実施。水郷・柳川ならではの光景は見ものです。
参考サイト▶柳川市観光サイト ゆつら~っと柳川
筑後吉井おひなさまめぐり
2月11日~3月20日に開かれる「筑後吉井おひなさまめぐり」。白壁の町並みが残るうきは市吉井町で、商家や民家などを雛飾りで彩ります。
1993年に始まったおひなさまめぐりは、旧家に代々伝わる雛壇など貴重な品を目にすることができる機会。大きな特徴は、木箱に入った「箱雛」や「おきあげ」です。
おきあげは、お雛様、歌舞伎、浮世絵を題材に各家庭で手作りされたもの。羽子板の押し絵と同じように下絵を描いて、厚紙に写し、綿をのせて、着物の端切れなどでくるみ、貼り合わせています。細く削った竹を取り付け、かつては畳のへりに挿して箱雛の周囲を彩るように飾りました。
箱雛やおきあげは、観光会館「土蔵(くら)」などに展示されます。土蔵では、おひなさまめぐりの説明や会場案内も受けることができ、まちを散策するスタート地点におすすめです。
期間中は関連イベントも実施。ガリ版印刷や台湾茶席(いずれも3月8日に居蔵の館で開催、有料)などが体験できます。ガリ版印刷では、昔ながらの作業でイチゴ柄のハンカチやポストカードを手作り。台湾茶席は、台湾スタイルのお茶会を楽しめます。
公式サイト▶筑後吉井おひなさまめぐり
古都秋月 雛めぐり
朝倉市の秋月地区では、2月14日~3月3日に「古都秋月 雛めぐり」が行われます。
見どころの一つは、秋月城跡「長屋門」前の石段をひな壇に見立て、約600体の人形が並ぶ雛飾り。展示は2月14日と3月3日、期間中の土日・祝日で、雨天の場合は中止になります。人形が傷まないよう、朝に飾って夕方には片付けます。人形を並べる作業は毎回9時30分に始まり、飛び入り参加で手伝うことができます。
ひなめぐりクイズラリーを期間中に開催。店舗を巡り、クイズを解いて応募すると、朝倉の特産品が抽選で当たります。
公式サイト▶古都秋月 雛めぐり