【佐賀】新幹線「対面乗り換え」確認 武雄温泉駅で

「リレーかもめ」(右)から新幹線に乗り換えるJR九州の社員ら

 西九州新幹線(武雄温泉―長崎)の開業を約2か月後に控え、JR九州が、武雄温泉駅(佐賀県武雄市)で、在来線の特急と新幹線とを同一ホーム(幅約10メートル)で乗り継ぐ「対面乗り換え」シミュレーションを行った。

 同社の社員約300人が20日、乗客役として参加。長崎駅(長崎市)を出発した新幹線車両の「かもめ」がホームに入ると、社員らは足早に特急「リレーかもめ」の指定された号車へ移るなどした。この間、問題点などを調べる担当約30人が、実際の移動時間(想定では最短で3分)や必要となる案内表示、車いす利用者やキャリーバッグ使用者らが円滑に移動できるかなどを確認した。

 西九州新幹線の開業は9月23日。JR九州での対面乗り換えは、2011年3月の九州新幹線全線開業まで新八代駅(熊本県八代市)で行われて以来となる。同社新幹線開業準備室の今泉康彦副室長は「おおむね3分以内で乗り換えられたと思う。スムーズにできたのではないか」と話していた。


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