【鹿児島】「すみっコ」大隅半島PR 「隅っこ」を縁に

すみっコぐらしのキャラクター(画像はいずれもサンエックス提供)


 SNSや絵本などで子どもや女性に人気のキャラクター「すみっコぐらし」の誕生10周年を記念し、日本各地の隅っこにある地域とコラボして魅力を発信するプロジェクトが始まった。第1弾に選ばれたのは鹿児島県・大隅半島。キャラクターをあしらったポスターなどを作製し、大隅をPRする。


 すみっコぐらしは、電車やお店などで端や隅にいるのが好きなキャラクターの物語。寒がりな「しろくま」や気の弱い「ねこ」、恐竜の生き残りであることを隠している「とかげ」などが登場する。ふわふわした丸っこい姿で、ネガティブな性格が特徴だ。

 大隅半島4市5町の観光振興に取り組む官民出資の「株式会社おおすみ観光未来会議」(鹿屋市)は昨年5月、キャラクターを手がけるサンエックス(東京)に協力を打診。九州本土の隅にある大隅半島をアピールしようと、女性従業員が提案した。


九州本土の隅っこにある大隅半島の佐多岬

 同会議の原添耕作・チーフディレクターは「子どもが好きなキャラクターなら、親や祖父母の世代にも浸透するはず。女性目線を生かし、ダメ元でアプローチした」と振り返る。コラボ話は進展し、サンエックスは隅っこの地域を応援する「すみっこでつながろうプロジェクト」を開始。第1弾に大隅半島を選んだ。

 現在、大隅半島をPRするキャラクターのポスターやチラシづくりが進行中。すみっコぐらし10周年の特設サイトで大隅半島を紹介したり、「すみっこまち」として認定したりする企画やイベントも計画されているという。

 原添さんは「大隅半島を知ってもらうきっかけにしたい。キャラクターを入り口に、旅先に選んでもらえるとうれしい。大隅のご当地グッズも出来たらいい」と期待を寄せる。サンエックスは「大隅半島を手始めに“すみっこまち”同士がつながっていくことで、キャラクターと一緒に地域を盛り上げたい」としている。


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