【佐賀】吉野ヶ里遺跡で発掘体験! 10月9日~11月13日の日曜に

一般公開され、多くの見学者が詰めかけた春の大型連休中の調査(5月3日)

本格調査に合わせて催し

 国指定特別史跡・吉野ヶ里遺跡(佐賀県神埼市、吉野ヶ里町)で9月25日から本格的な発掘調査が始まるのに合わせ、佐賀県は実際に発掘現場で調査を体験できるイベント「ナゾホルよしのがり」を開催する。10月9日~11月13日の日曜日の6日間で予定しており、参加者を募集している。

 県によると、同遺跡の発掘調査は10年ぶりで、来年度まで実施される。対象は、弥生時代中期の王たちが埋葬された「北墳丘墓」の西側約4000平方メートル。神社があったため「謎のエリア」と呼ばれる未発掘区域だったが、2月に移転したため、発掘が可能になった。

 5~6月の試掘では、区域内の3か所計140平方メートルから、甕棺墓(かめかんぼ)5基などが出土し、弥生時代の墓地だったことを確認。25日からの本格調査は北側約1000平方メートルを対象に、来年2月まで行われる。

スコップや竹べらで実際に掘る

 体験会は、各日午前9時半~午後4時に10回ずつ開催。1回当たり25分で、5組(1組5人まで)が参加でき、調査員から指導を受けながらスコップや竹べらで実際に発掘する。小学生以下は保護者同伴。

 県文化財保護室の担当者は「多くの方に本物の発掘調査を体験してもらいたい」と呼びかけている。

 参加無料。希望日の3週間前までに、同遺跡の発掘調査情報サイトから申し込む。問い合わせは、体験会事務局(0952-37-1200)へ。


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