【佐賀】「女山大根」の新メニューで伝統野菜をPRへ

多久市で試食会

 地域ブランドとして保護される国の「地理的表示(GI)」に登録された佐賀県多久市の伝統野菜「女山(おんなやま)大根」の魅力を深めようと、プロの料理人が考案したメニューの試食会が開かれた。


今木料理長が創作した(左から)ふろふき大根、呉豆腐、プリン

 同市の農産物直売所「幡船の里」運営協議会の蒲原政信会長らが、武雄市にある旅館「御宿 竹林亭」料理長の今木和人さんに「江戸時代からある女山大根で新たな味を作り出してほしい」と頼んだ。

 今木さんは、表面の赤紫色の美しさを残したプリンや、甘さを生かした新しい味わいのふろふき大根、大根をすり下ろして豆乳で仕上げた郷土料理の呉(ご)豆腐の3品を提供した。

 12月6日に多久市で開かれた試食会には横尾俊彦市長ら約20人が参加し、料理人として30年の経験がある今木さんの味に満足そうな表情だった。蒲原会長は「すぐに商品化するのは難しいが、色んな調理方法があることを伝えて女山大根の魅力をPRしていきたい」と話した。


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