【鹿児島】長渕剛さんが病院に壁画を描く 医療者を応援

 鹿児島市出身のミュージシャン、長渕剛さん(66)が「与次郎米盛クリニック」(鹿児島市)に大輪のひまわりを描いた壁画を寄贈した。長渕さんは12月19日、「一緒に希望に向かいましょうという気持ちで全身全霊で描かせていただいた」と新型コロナ禍に向き合う医療従事者への思いを語った。


医療従事者らへの思いを語る長渕さん

「一緒に希望に向かおう」

 壁画は縦4.5メートル、横6メートルで、クリニック1階のロビーに15日から3日間で描かれた。「僕は君のためにずうっとずっと咲くよ」との詩が添えられている。

 ひまわりをモチーフとしたことについて長渕さんは「挑みかかるように灼熱(しゃくねつ)の太陽に向いて咲いている。その決して逃げない生命力に感動している」と述べた。医師や看護師と患者の関係性をイメージして2輪を描いたという。

 コロナ禍について「表現者の端くれだから、怖さも絶望感も、疲弊していくものも全部歌にしようとばかり考えていた」と長渕さん。2020年には医療従事者らへの思いを込めた「しゃくなげ色の空」を作詞作曲した。「僕も頑張るので、懸命に、共に日本のために頑張ってもらいたいと思っている」とエールを送る。


クリニックのロビー壁面に描かれたひまわり

 長渕さんのファンで、壁画制作を要請した米盛病院の米盛公治院長は「病気に苦しむ方、そして支える家族の方々にこの詩画から勇気をもらってほしい」と語った。クリニックでは外来患者の付き添いで人数制限などがあり、見学を目的とした入館は控えるよう呼びかけている。

◎読売新聞オンラインに動画


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