【宮崎】ウクライナ人画家 平和願って描いた作品を寄贈

 ウクライナから宮崎市に避難中の画家、ビクトル・シビデンコさん(72)が、平和への願いを込めて描いた作品を県に寄贈した。ロシアによるウクライナ侵略が始まって8月24日で1年半となるなか、シビデンコさんは「きれいで明るいウクライナを描いた。皆さんに見てほしい」と話している。県は同29日から県立図書館に展示する予定。

昨年から宮崎に避難


贈った絵を前に思いを語るシビデンコさん

 シビデンコさんは昨年4月、ウクライナ中部チェルカスイから、娘が住む宮崎市に避難。以来、今回の寄贈作品や県内の風景など約200枚を描いてきたという。

 寄贈した作品は「フリーダムの願い」(縦35センチ、横45センチ)とのタイトルのアクリル画で、ウクライナ国旗を思わせる黄金色の麦畑と青空を背に、故郷の伝統的衣装を着た女性を色鮮やかに描いている。


シヴィデンコさんが贈った絵画「フリーダムの願い」

知事に絵画を手渡す

 娘や妻とともに同23日に県庁を訪れ、河野俊嗣知事に作品を手渡したシビデンコさん。宮崎での生活について、取材に「皆さんの優しさに癒やされ、落ち着いて生活できている」と話し、「少しでもウクライナがどういう国か知ってほしい」と作品への思いも語った。


知事とに絵画を贈るヴィクトル・シヴィデンコさん


 県によると、県内では現在、ウクライナから避難した6世帯11人が生活している。河野知事は「とても明るく、将来への希望が感じられる絵だ。これからも(避難者が)安心して暮らしていけるように支援したい」と話していた。


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