八木山バイパス・篠栗ー筑穂4車線化を祝う 再び有料に

福岡都市圏と筑豊地区を結ぶ国道201号八木山(やきやま)バイパス(13.3キロ)のうち、篠栗インターチェンジ(IC)(篠栗町)―筑穂IC(飯塚市)間5.7キロが4車線化され、3月30日午前0時に開通するのを前に29日、現地で記念式典が開かれた。4車線化に合わせて通行料金の徴収を再開。西日本高速道路によると、いったん無料化された道路の再有料化は全国初という。
八木山バイパスは1985年に開通。2014年に建設費の償還が終了し、無料化された。片側1車線で渋滞が慢性化していたことから、19年度に4車線化事業が始まり、国土交通省と西日本高速道路が工事を進めてきた。今回の開通に伴い、平日午後6時台の混雑時にこれまで通過に22分かかっていたのが、15分に短縮する見通しだ。
今後も事業は続き、465億円を投じて29年度までに全線を4車線化する方針。同社は「再有料化は早期の整備実現が目的」としている。通行料金は普通車280円、中型車330円、大型車450円など。
新設された篠栗本線料金所であった式典には、服部誠太郎知事のほか、地元選出の国会議員や首長ら約130人が出席し、テープカットなどで祝った。自民党の麻生太郎最高顧問は「(4車線化は)企業進出につながる効果があると確信している」と述べた。