【鹿児島】福祉事業所が開所 地域の交流拠点「La Plus」

 鹿児島市のJR谷山駅そばで整備中の地域交流センター「La Plus(ラプラス)」で9月30日、福祉事業所がオープンした。12月には温泉やジムなどの地域サービス事業も始まる予定で、住民と福祉施設の利用者がともに楽しめる場として活用される。


JR谷山駅そばで整備が進む地域交流センター「La Plus」


 地域交流センターは14階建て(延べ床面積約1万1000平方メートル)で、障害者や高齢者などの支援事業を手がける同市下福元町の社会福祉法人「慶生会」が整備を進めている。この日はグループホーム(7階)や通所サービス(1階)など、障害者を対象にした八つの福祉事業所が開所し、10月1日から子どもや成人の計約120人が利用できるようになった。


 1階の入り口で施設を利用する子どもたちがくす玉を割ってオープンを祝った。開所式には利用者や、その家族ら約100人が出席。慶生会の川窪真由美理事長が「多様な福祉施設が誕生する。利用者や谷山地域の方々、全ての人の暮らしが少しでも豊かになればと願う」とあいさつした。福祉事業所の職員による合唱披露などもあり、来場者は施設内を見学して回った。


くす玉を割って開所を祝う施設の関係者ら


 12月上旬には、地域の住民も利用できるベーカリーやセレクトショップ、ビアバル、ブックカフェ、温泉などもオープンする。年明け以降に保育園の開設も予定されている。福祉事業所の利用者らが地域サービス事業のスタッフとして就労する取り組みも行われる。慶生会の川窪慶太係長は「谷山に関わる人々の暮らしがプラスになる場所にできたらいい」と話した。


advertisement