【山口】県内唯一の女子高が男女共学に 中村女子高校
山口県内唯一の女子高の中村女子高を運営する学校法人山口中村学園(山口市)は、2025年度から5学科のうち3学科を男女共学にすると発表した。校名も「山口中村学園高」に変更する。少子化に対応し、生徒数を確保して経営基盤の強化を目指す。
2025年度から3学科、校名も変更
中村女子高は、幕末の1867年に裁縫塾として創立され、県内の私立学校で最も古い歴史を持つ。
学園によると、現在は普通、看護、調理、福祉、商業の5学科に計314人(専攻科を除く)が在籍する。少子化や全国的な共学志向の高まりを背景に入学希望者は減少傾向にあり、いずれの学科も定員割れの状態が続いている。
共学化するのは看護、調理、福祉の3学科で、残る普通科と商業科は従来通り女子生徒のみ募集する。今後、共学化と校名変更に伴う学則の見直しを県に届け出る。
合志栄一理事長は11月14日の記者会見で看護師や介護福祉士、保育士の担い手不足に触れ、「女子高としての骨格を維持しつつ時代の要請に応えていきたい」と語った。