【熊本】国内最古101歳 SL人吉の蒸気機関車が特別運行

「101歳」特別運行の出発式

来年3月に引退

 営業運転している国内最古の蒸気機関車で、JR九州の観光列車「SL人吉」をけん引する「58654号機」が11月18日、「101歳」となり、熊本―八代間を特別運行した。来年3月23日の引退が決まっており、出発駅の八代駅(熊本県八代市)は、多くのファンでにぎわった。

 1922年(大正11年)に製造された「58654号機」は、2009年から熊本―人吉間で運行。2020年の九州豪雨で一部区間が被災したため、21年5月からは熊本―鳥栖間を走っている。

 八代駅の出発式では、県のPRキャラクター、くまモンらの合図で、SLは警笛を鳴らし、黒煙を上げて進み出した。熊本市の小学3年の児童は「引退が決まって寂しい気持ちもあるけど、きょうはいろいろ見て楽しみたい」と声を弾ませ、列車に乗り込んだ。


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