【山口】クマ出没マップ公開 昨年の6倍認知、注意を!

 山口県内各地でクマの目撃情報が相次いでいることを受け、県警は今年目撃された地点などを地図上に示した「YPくまっぷ」を公開している。パソコンやスマートフォンから見ることができる。クマが出没した場所を目で見て把握することで、県民に一層の注意を促す狙いだ。

 マップは、情報が寄せられた地点を赤い印で表示し、クリックすると目撃日時と場所、頭数、体長を確認できる。柿の食害やふんといった痕跡が見つかった場所も記録されている。YPは「山口」「ポリス」の頭文字から取った。


クマの目撃情報などを示した「YPくまっぷ」

 県のオープンデータを公開する「県オープンデータカタログサイト」で公開し、県警ホームページからも確認できる。現在は11月12日までの情報を網羅しており、月末に更新する予定だが、寄せられる情報が多い場合は頻度を上げるという。

 県内では11月20日午前8時時点で人身被害は確認されていない。一方、目撃や痕跡の情報は211件で、既に昨年1年間(32件)の6倍超に上っている。管内別では、岩国署の65件が最多で、周南署34件、山口署26件と続く。

 全国では今年度、クマによる死傷者数が過去最多となっている。地域企画課の山根徹也次長は「被害に遭わないために、くまっぷを活用してほしい」と話している。


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