【鹿児島】ユナイテッドが5年ぶりにJ2昇格 ファン歓喜
いざJ2の舞台へ――。サッカーJ3・鹿児島ユナイテッドFCは12月2日、鳥取市のAxisバードスタジアムでガイナーレ鳥取と最終節を戦い、1-1で引き分けた。3位のカターレ富山と勝ち点で並んだが、得失点差で上回り、5年ぶりのJ2昇格が確定。鹿児島市内のパブリックビューイング(PV)会場で声援を送っていたサポーターは歓喜の渦に包まれた。
ユナイテッドは序盤から積極的に攻撃を仕掛け、相手ゴールに迫ったが、得点に結びつけられずに前半を終えた。後半に入った56分、PKで鳥取に先制点を奪われたが、76分にFW鈴木翔大選手とのワンツーパスで抜け出したFW山本駿亮選手が、ゴール左にボールを流し込んで貴重な同点弾をあげた。
鹿児島市金生町の商業施設「よかど鹿児島」に設けられたPV会場には、約850人のサポーターが詰めかけた。ユナイテッドのJ2昇格が決まると、ユニホーム姿のサポーターたちはハイタッチをしたり、抱き合ったりして喜びを分かち合った。
鹿児島市東谷山の会社員栄みのりさん(23)は「先制点を奪われるなど苦しい試合だったが、選手たちが最後まで諦めずに戦ったことが昇格に結びついたのだと思う」と、うれし涙を流した。
ホームグラウンドの白波スタジアム近くに住んでいるという自営業、田中茂さん(56)は「J2は強豪ばかりで、白波スタジアムでレベルの高い試合を見るのが楽しみ。前回は1年で降格して残念だったので、今回は安定した戦いを期待したい」と声を弾ませた。