【山口】駅舎機能を備えた交流施設に 防府市のJR富海駅
山口県防府市富海(とのみ)にあるJR西日本の富海駅の駅舎が老朽化で取り壊され、市が跡地に駅舎機能を備えた交流施設「富海駅」を新設した。12月17日、オープンを記念する式典があり、池田豊市長は地域活性化に期待を寄せた。
木造平屋の旧駅舎は1898年(明治31年)に利用開始。青色の屋根と白い壁の建物は120年以上も利用者に親しまれたが、老朽化を理由にJR西が昨年度で使用を取りやめ、その後、解体した。
市は駅を中心としたにぎわいづくりに役立てようとJR西から土地を借り、約4600万円をかけて新施設を整備。約60平方メートルの鉄骨平屋で、屋根は海をイメージした青色、壁は旧駅舎の面影を残す白色にし、「富海駅」のロゴも再利用した。施設内には改札口や券売機のほか、休憩用のベンチや展示スペースがある。
池田市長は「富海の海は夏に多くの観光客でにぎわう。乗客や地域の人の憩いの場にしてほしい」とあいさつ。テープカットの後、市立富海小中学校の児童生徒計9人が花笠踊りで開業を祝った。