【熊本】JR九州が菊陽町に新駅 2027年春開業へ

 JR九州は12月20日、熊本県菊陽町の豊肥線・三里木―原水駅間に、2027年春の開業を目指して新駅を設置すると発表した。同町では台湾積体電路製造(TSMC)の工場が建設されており、他の半導体企業を含め従業員らの移動需要が高まると判断した。同県内にJRの新駅ができるのは11年ぶりとなる。

TSMC進出、利用アップ想定


菊陽町に設置される新駅の完成イメージ(提供:菊陽町)

 新駅は三里木駅の北東1.3キロに位置し、ホームや線路など鉄道施設関連の整備費として10億円を見込む。町がJR九州に建設を要望した「請願駅」で、駅舎や、駅前の広場などは町が費用を負担して整備する。1日当たり900人の利用を想定している。

 JR九州の古宮洋二社長は20日の記者会見で、「TSMCの工場建設に伴い豊肥線の利用は伸びるだろう。新駅をつくるメリットは十分にある」と述べた。


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