【佐賀】歴史を伝える鼓形 佐賀城本丸歴史館に正月飾り

 佐賀藩主・鍋島家ゆかりの正月飾り「鼓の胴の松飾り」が、佐賀市の佐賀城本丸歴史館にお目見えした。2024年1月16日まで、来館者を出迎える。

江戸時代に由来が


飾り付けられた松飾り


 同館によると、1638年(寛永15年)、佐賀藩は幕府から島原の乱での軍令違反に問われ、謹慎処分を受けた。ところが処分は年末に急きょ解かれ、正月飾りを用意していなかった藩は米俵などで作らせ、藩邸に飾った。その形が鼓の胴部に似ていたことが由来とされる。


 松飾りは長さ1.2メートル、直径80センチ、重さ50キロ。2004年の開館以来、毎年設置しており、近年は佐賀市蓮池町の「鼓の胴の松飾り保存会」が担当している。2023年は12月15日に設置され、会長の長野幸雄さんは「立派に作ろうと頑張った。多くの人に見てほしい」と話していた。


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