【佐賀】艶やか!白磁の雛人形「有田雛のやきものまつり」

 白磁の艶(つや)やかなひな飾りが佐賀県有田町内を彩る「有田雛(ひいな)のやきものまつり」が2月8日から始まる。3月9日まで。21回目の2025年はSNSの「インスタグラム」を活用した動画コンテストや、佐賀大学生が制作した短編動画とコラボした企画「おっしょさんを探せ! 謎ときさんぽ」など若者層へのアプローチを強化している。

2月8日開幕


展示される「世界最大の磁器製座りびな七段飾り」(有田観光協会提供)


 高さ約2.7メートルの「世界最大の磁器製座りびな七段飾り」が「アリタセラ」のギャラリー青磁に飾られる。「今右衛門窯」「柿右衛門窯」といった名窯をはじめ、様々な有田焼の製造元や販売店が特色のある磁器製のひなを展示する。町内巡りには土、日、祝日に運行されるガイドつきの無料周遊バスが使いやすい、と人気だ。


 町内30か所に設けられたスタンプを集め、有田焼グッズが抽選で当たるスタンプラリーや、28店舗が期間限定の食事やスイーツを提供する「ひいなランチ」も楽しめる。

 動画コンテストはこれまでの写真コンテストを刷新。SNSユーザーに参加者の幅を広げる狙いがある。有田観光協会の公式インスタグラムをフォローし、「#ありたひいな2025」のハッシュタグをつけて動画を投稿すると、審査で入賞した作品には有田焼グッズが贈られる。応募は3月17日まで受け付ける。


有田雛のやきものまつりをPRする松尾町長(右)


 「おっしょさんを探せ!」は町内の「有田館」で参加を受け付ける。内山地区を巡りながら謎解きを進め、キーワードを集めていく。「早い人なら2時間で回れるが、1日で急いで回る必要はなく、家族でゆっくり楽しめるようにしている」と同協会。参加料500円で、キーワードをすべて集めた人は空くじなしの「ガチャ」ができる。


 25年の会期は例年より数日短いという。1日あたりの人出は例年通りと計算し、期間中は約2万8000人が訪れる見通し。有田観光協会長を務める松尾佳昭町長は「有田の風景とひな飾りを共にめでてほしい」と話している。問い合わせは同協会(0955-43-2121)へ。


advertisement