【佐賀】吉野ヶ里「謎のエリア」のレプリカ石棺墓を公開

 国指定特別史跡の吉野ヶ里遺跡(佐賀県神埼市、吉野ヶ里町)で2023年に発掘された石棺墓のレプリカが作られ、吉野ヶ里歴史公園の吉野ヶ里遺跡展示室で公開されている。

 石棺墓は、23年4月、「謎のエリア」と呼ばれる神社があったエリアから出土。石蓋に線刻がほどこされ、棺内に赤色顔料が塗られるなど、弥生時代後期の有力者の墓と考えられている。


吉野ヶ里遺跡で発掘された石棺墓のレプリカ(県提供)

 本体は保存のために埋め戻されたが、県は約1700万円で実寸大のレプリカを作成。色も忠実に再現した展示用に加え、触ることができる石蓋のレプリカを別に用意した。触れるレプリカは、石蓋4枚のうち3枚が元々1枚の岩であったことが分かり、岩に刻まれた凹凸も体感できる。

 レプリカは展示室の開館時間(午前9時~午後5時)に見学できる。公園の入園料と駐車料が必要。問い合わせは県文化課文化財保護・活用室(0952-25-7233)へ。


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