子どもたちに本を!筑後市の移動図書館「としょまーる号」活躍中

「としょまーる号」で本を届ける筑後市立図書館の司書たち

 福岡県の筑後市立図書館が、移動図書館車として運行している軽トラック「としょまーる号」が活躍している。保育園や学童保育所などの注文に応じて本を運んだり、コミュニティーセンターなどで約500冊を並べ、貸し出したりしている。同図書館は、本を育児に役立てる機会を増やし、読書の楽しみを広めたいとしている。

"機動力"で保育施設を巡回

 導入前は、空いている公用車を使い、市立病院や学童保育所など25施設から注文があった本を届けていた。市が、国の地方創生臨時交付金の活用案を全庁的に募集したところ、同図書館は、小回りが利き、女性司書にも運転しやすい軽トラックを移動図書館車として導入し、小規模の保育園などを巡回する企画を提案。採用が決まった。

 専用の軽トラックが納車され、2023年4月から運用が始まると、計画的に巡回できるようになり、訪れる施設は市内全ての小規模保育園と学童保育所、大半の保育所など35か所に拡大。貸し出した冊数は導入前の22年度は約5万5000冊だったが、24年度は約8万7000冊、25年度は約8万3000冊になった。


約500冊の絵本なども積まれている


「図書館への関心を広めたい」


 猛暑に見舞われた8月下旬、としょまーる号は、市役所から約1キロ離れた羽犬塚学童保育所「ひまわり共和国」そばの駐車場に到着。司書2人が、「恐竜世界のひみつ」「ちびまる子ちゃんのことわざ教室」などの児童図書、「おおきなかぶ」「しろくまのパンツ」といった絵本など計125冊を5箱のコンテナに入れて学童保育所に運んだ。本は1か月ごとに入れ替える。

 小規模保育園では、幼児用の絵本に加え、「子どもと食べたい時短おやつ」「失敗しない野菜作り入門」など、保育士や職員が仕事で参考になる本を1、2か月ごとに運んでいる。

 「はらっぱ保育園」の緒方理恵園長は「絵本などは購入すると高いので、この取り組みはありがたい。絵本が届くと子どもたちは歓声を上げて手に取っている。ずっと続けてほしい」と感謝する。

 届ける本は、司書らが保育園などの希望を聞きながら書庫から集める。一ノ瀬留美館長は「移動図書館車を利用した子どもが、両親と図書館を訪れたケースもある。読書や図書館への関心を広めるきっかけにしたい」と話している。


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