商店街の注文まとめて宅配事業 筑後市の3団体に経産大臣表彰

表彰状を手にする大石会長(右端)と西田市長(右から2人目)ら

 福岡県筑後市の商店街が20年以上続けている宅配事業が、経済産業大臣表彰「地域にかがやくわがまち商店街表彰2026」に選ばれ、受賞団体が西田正治市長に報告した。関係者らは「利用者をさらに増やし、市民に信頼される商店街として活動を続けたい」と張り切っている。

取り組み20年超!地域に定着

 表彰されたのは、「筑後(ちっご)いきいき宅配チャレンジ会」と、同市中心部にある「羽犬塚商店街協同組合」「筑後市中央商店街振興組合」の3団体。

 両商店街は、地域を元気にしようと、2004年にチャレンジ会を結成。宅配事業に賛同する店舗が毎月5000円の会費を出して加盟店として登録する仕組みで、高齢や育児などで買い物が難しい客の注文を集約し、無料での配達を続けてきた。

 現在は青果、精肉、薬局、酒販店などに市立図書館を加えた20店舗・事業所が加盟し、シルバー人材センターが配達を請け負う。22年からは1回100円の配達料を徴収しているが、ここ数年は年2500件前後の利用があるという。


商店街の宅配に利用している車両


「便利なシステムを使って!」

 7月16日には、チャレンジ会の大石朝則会長(74)、羽犬塚商店街の角一徳代表理事(76)、事業のアドバイスをしている中小企業診断士の槇本(まきもと)健次さん(80)らが市役所を訪問。全国でこうした方法による事業は珍しく、槇本さんは「加盟店がお客との対話を続けてきたことが喜ばれ、続いている」と述べた。

 大石さんは「加盟店で買った商品をチャレンジ会で預かり、配達することもできる。便利なシステムなので、多くの人に利用してほしい」と呼びかけ、角さんは「市内各地と羽犬塚駅周辺を結ぶコミュニティーバス網があることも、今後の商店街活性化につながるのでは」と期待した。

 市は、チャレンジ会の事務を担当する筑後商工会議所に補助金を支出し、その一部が、会費とともに同会の運営費に充てられている。西田市長は「(事業の継続には)実際に利用した人の口コミも大きな力になる」と話した。


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