ほっこり野菜たちが主人公 のだぎりさんの食育絵本が12冊に

野菜のキャラクターを使った絵本を制作している野田さん

 親しみやすい野菜のキャラクターを使って食育活動を行っている福岡県筑後市のイラストレーター・のだぎりさん(本名・野田隼人さん)(39)が、「お野菜絵本シリーズ」の続編となる2作目から12作目を完成させた。ニンジンやゴボウ、カブなどを擬人化した主人公が登場する絵本で、アマゾンでインターネット販売している。

野菜に癒やされて…

 野田さんはイラストを描くのが好きで、2007年に出版社のコンテストで入賞。16年に体調を崩して勤め先を退職した。片耳が難聴となり、リハビリを兼ねて祖母の野菜作りを手伝ううちに、ゆっくりでも確実に成長していく野菜に心を癒やされ、野菜をモチーフにしたイラスト制作を本格化した。


野田さんのサイト「絵描き人のだぎりの はっぴーべじたぶる」

 1作目の絵本は24年4月に販売した「たまねぎとしこさん」で、わずか8ページ。祖母をイメージした「としこさん」が、「どっ」「こい」「しょ」と声を出しながらダイコンを引っこ抜く場面に続き、「つづく」という文字のページで終わる。明るい色合いとキャラクターのかわいらしさに加え、保育園などからは「短いから忙しい時でも楽しめる」「給食前に食べ物の話をパッと伝えられる」など期待以上の反響が寄せられた。

要望に応え続々と!

 続きを求める声が相次ぎ、26年1月、ダイコンの「いいひだいこんさん」がニンジンを引き抜く2作目が誕生。「にんじんたろうさん」「ブロッコりんりんくん」「ながネギコさん」「キャベツンまるくん」などとつながっていく。3月から販売している12冊目は、サングラスを掛け、こわもてだが、素顔はつぶらな瞳の「ゴツゴツじゃがいもさん」が主人公だ。


旬の野菜たちがリレーのように登場する絵本(野田さんのサイトより)

 野田さんは「冬から春にかけて収穫される野菜が登場する。短い展開で楽しい絵本だからこそ、子どもが喜び、野菜を好きになってくれるのでは」と期待する。野菜や果実のキャラクターは現在までに約80種類作っており、「夏や秋の話も続けていきたい。野菜などはハウス栽培で季節感が薄まっているが、本来の旬も学びながら、一番おいしい時期のものを知ってほしい」と願っている。

 絵本は18センチ四方で、それぞれ税込み990円。店頭販売はしておらず、アマゾンで扱っている。問い合わせは、のだぎりさん(070-1989-1935)へ。


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