「コボちゃん」が全作そろった! 切り抜き続ける女性の元に初期の作品が届く

届いたスクラップを手に笑顔の服藤さん(右)と由美子さん

記事 INDEX

  • 第1回から112回に手紙を添えて
  • 大阪の女性「これからも元気で」
  • 多くの笑顔に喜び 励ましに感謝

 読売新聞朝刊の4コマ漫画「コボちゃん」のスクラップを39年間続けている北九州市小倉北区の服藤ハル子さん(98)の元に、足りなかった第1回~112回の切り抜きが届きました。服藤さんの取り組みを伝える記事を読んだ大阪府の女性からのプレゼントです。服藤さんは「第1回からそろえることができてうれしい」と喜んでいます。(文:島田愛美 写真:大野博昭)


advertisement

大阪の女性「これからも元気で」

 コボちゃんの連載は、1982年4月1日にスタート。服藤さんは、当時離れて暮らしていた長女への手紙に同封するために切り抜きを始め、同年7月24日掲載の第113回から現在まで続けています。


服藤さんが続けているスクラップの束


 第1回からの切り抜きを贈ったのは、堺市の主婦栗山淑子さん(78)です。当時中学生だった長男が高校卒業まで切り抜いていたものを保管していました。知的障害のある次男が引き継ぎ、今も施設に通いながらハサミで切り取っているといいます。


栗山さんから届いた初回のスクラップ

 寄贈は長男も快諾しました。栗山さんは「家族全員がコボちゃんのファン。服藤さんにはこれからも元気で続けてほしい」とエールを送ります。


advertisement

多くの笑顔に喜び 励ましに感謝

 服藤さんの元には、ほかにも多数の反響が寄せられています。埼玉県の女性からは「スクラップの束の表紙にしてください」と手作りの表紙などを添えた手紙が届きました。


埼玉県の女性からの手紙

 服藤さんと同居する長女の実松由美子さん(74)は「母の習慣が、多くの人を笑顔にしたことがうれしい。励ましてくれた方々に感謝したいです」と話しています。


初期の作品を見る母と娘



advertisement

この記事をシェアする