福岡高校の中庭がすごい! ガウディの世界観を肌で感じるアート空間

 創立100年を超える福岡県立福岡高校(福岡市博多区)。県内屈指の進学校としても知られる福高の「中庭がすごい」と聞き、学校で取材させてもらいました。


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重厚感あるレトロな校舎

 福岡高校は1917年に開校しました。毎年、東大や京大といった難関大学の合格者を出し、修猷館、筑紫丘とともに福岡の「公立御三家」と称されています。開校以来、「文武両道」の伝統を受け継ぎ、部活動も盛んです。


存在感を放つ校舎正門のフェニックス

 正門でまず目にとまるのは、大きなフェニックスの木。旧制中学時代の1927年に火災で校舎が焼け落ちましたが、惨事にまけることなく、「不死鳥精神」で立ち直った歴史を今に伝える福高のシンボルです。


天井が高く、レトロな雰囲気が漂う校舎内

 火災の2年後に再建された校舎が残っており、県有形文化財に指定されています。重厚感のあるレトロな建物は、学校見学に訪れた中学生らにも好評なのだそうです。

外尾悦郎さんの作品群が

 校舎を通り抜けると中庭が広がっています。大小様々、個性的なオブジェが並び、地面に模様が描かれています。

 手がけたのは、卒業生の外尾悦郎さん。スペイン・バルセロナにある未完の世界遺産「サグラダ・ファミリア」の建設に携わっている彫刻家です。そう言われると、バルセロナ市街にあるガウディ建築の趣きを感じます。


大小様々なオブジェが並ぶ中庭

 この中庭は、創立80周年事業の一環として1999年に完成しました。テーマは「地・水・火・風・空」。外尾さんから在校生に向けて、「ルーツをしっかり自覚し、『自分とは何者か』という問いを持ち続けて世界に羽ばたいてほしい」との願いが込められているそうです。


中庭全体のテーマは「地・水・火・風・空」という

 点在する石をベンチ代わりに、弁当を食べたり、友人同士で語り合ったり。そんな様子が学校の日常風景になっているといいます。ここはまた、母校を久しぶりに訪れた卒業生が「福高に帰ってきた!」と実感する場所でもあるそうです。

 平山篤副校長は「外尾さんは世界で活躍する誇るべき先輩。生徒たちの青春の一ページになり、励みにもなっている空間です」と話してくれました。

各界でかがやく卒業生

 福高の卒業生は幅広い分野で活躍しています。最近では、2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典・東京工業大栄誉教授、2019年のラグビー・ワールドカップ日本大会で活躍した福岡堅樹選手が注目されました。アフガニスタンで医療支援や灌漑(かんがい)事業に尽力し、凶弾に倒れた医師・中村哲さんも福高OBです。

 校内には先輩の功績を伝える資料室もあり、在校生が刺激を受けているそうです。


福岡選手のサインが入ったユニホーム



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