海の中道で非日常の宿泊体験を 滞在型レクリエーション拠点が2022年春に開業
記事 INDEX
- 公園での新しい過ごし方を提案
- 球体テントやアスレチック施設
- 「うみなか」をまるごと楽しもう
福岡市東区の「海の中道海浜公園」に2022年春、新たな滞在型レクリエーション施設が誕生します。球体テントやアスレチック施設などを備え、身近な存在の公園で非日常を体験する「パーク・ツーリズム」を提供します。
公園での新しい過ごし方を提案
海の中道海浜公園は、敷地面積約350ヘクタールの広大な国営公園。四季折々の花が咲き、日帰りレジャーを楽しむ人たちの人気スポットです。
施設が整備されるのは博多湾に面した約3万2000平方メートル。「マリンワールド海の中道」から見て福岡市街地側に位置し、今はデイキャンプ場があります。
国土交通省九州地方整備局は、公園での新たな過ごし方を創出するため、「Park-PFI」を活用した計画を2019年から進めてきました。選ばれたのは、三菱地所や積水ハウスなどでつくる「海の中道パーク・ツーリズム共同事業体」です。
Park-PFI
2017年の都市公園法改正で創設された「公募設置管理制度」。公園管理者が民間事業者を選定し、事業者は公園内で運営する飲食店・売店といった施設の収益から園路や広場の整備・改修費などを賄う。管理者側は維持・整備費の負担が減り、使用料収入を得られるなどのメリットがある。
球体テントやアスレチック施設
コンセプトは「海の中道パーク・ツーリズム」。球体テントなど4か所の宿泊棟のほか、浴場棟やバーベキュースペースなどを備えた本格的な滞在型施設になります。
また、高さ17メートルのアスレチックタワーやカヤックなど、現地での滞在時間がより楽しくなる施設も計画されています。
「うみなか」をまるごと楽しもう
一帯は、博多湾と福岡の中心市街地が望めるロケーションですが、今はデイキャンプ場が閉まる夜間の景観は楽しめません。宿泊施設が完成すれば、静かに流れる時間とともに対岸の夜景を堪能できそうです。
今回の整備によって宿泊が可能になることで、広大な公園をゆっくりと楽しみ、周辺に足を延ばしてもらう狙いもあるそうです。九州地方整備局の担当者は「より多くの人に公園を楽しんでもらい、これまでにない体験をしてほしい」と話しています。