福岡市に米テスラの直営店がオープン 最新の電気自動車に試乗してきた

情報の確認や設定はタッチパネルで行う

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  • 「MARK IS 福岡ももち」に
  • 操作はタッチパネルで!
  • なめらかな加速が印象的

 米国の電気自動車(EV)大手「テスラ」の直営店が、福岡市中央区の大型商業施設「MARK IS(マーク イズ)福岡ももち」にオープンしました。国内6か所目で、九州では初めてです。国内で販売中の車両を展示し、事前に申し込めば試乗もできます。報道機関向けの内覧会・試乗会があり、最先端のEVを運転させてもらいました。

「MARK IS 福岡ももち」に

 マーク イズに入ると、真新しい店舗と流線型の車体が目に飛び込んできます。直営店「テスラ福岡」では、セダンタイプの「モデル3」を展示しています。専門のアドバイザーが常駐し、機能や補助金に関する質問、相談なども受け付けています。


マーク イズの1階に開設された「テスラ福岡」

 2003年、IT企業が集まるシリコンバレーに設立されたテスラは世界的な脱炭素の流れを追い風に業績を伸ばし、昨年10月には時価総額1兆ドル(約110兆円)を突破、世界有数の大企業に成長しました。最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏の名を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。日本市場では2010年に東京都内に初の直営店をオープンし、これまで大阪市や名古屋市などに展開しています。


展示されている「モデル3」

 「モデル3」は2017年に生産を開始した5人乗りで、量産化によって従来モデルより価格を抑えた製品です。オプションを除いた価格は税込み479万~717万円。テスラ日本法人によると、フル充電した状態での航続距離は500キロ(推定値)を超え、福岡-鹿児島間を往復できるといいます。


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操作はタッチパネルで!

 バッテリーの充電は、EV用の施設で行います。テスラはホテルやレストランの駐車場などに独自の充電設備の整備を進めており、福岡県内には約20か所(2022年2月24日時点)あります。このほか、自宅に設置した充電器や、道の駅などにある公共の設備も利用可能です。ガソリン価格の高騰が続く中、「ランニングコストの低さもEVの魅力」(広報)とPRしています。


車両後方にコネクターを接続して充電する

 テスラの運転席に座るとまず、速度メーターなどの計器類がないことに驚きます。スピードやバッテリーの残量、車両の周りの障害物といった情報は、ダッシュボード中央に設けられたタッチパネルに表示されます。ペダルの加速量、ハンドルの重さといった車両の設定も画面のタッチ操作で行います。


計器類がない「モデル3」の車内

なめらかな加速が印象的

 試乗では、マーク イズの外周を走りました。モーター車ならではのなめらかな加速と、アクセルを離した際の減速が印象的でした。アクセルを離すとブレーキがかかる仕様(設定で一部変更可能)で、「踏み間違いの防止や、運転時の負担軽減につながる」とのことです。ブレーキの仕様やタッチパネルの操作など慣れない部分もありましたが、基本的には普段乗っているガソリン車と同じような感覚で運転できました。


試乗した車両

 テスラでは「モデル3」のほかSUVの「モデルY」などを生産していますが、日本国内で現在購入できるのは「モデル3」のみとなっています。購入はインターネットで受け付けており、注文から3~4か月ほどで自宅などに届きます。

 国内でも注目が高まっているEVですが、運転したことがない人は多いかと思います。「テスラ福岡」で一度、最先端EVの走りを体感してみてはいかがでしょうか。



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