レンタカーよりお手軽に! 3人乗り電動トゥクトゥクで福岡近郊を軽快ドライブ
「人気グルメやスイーツの店、観光スポットを短時間で巡るのに便利」――。福岡市中央区大名に電動トゥクトゥクのレンタル店がオープンしました。3人乗りのバイクで小回りが利き、気軽に乗り降りできるのが特徴。旅のアクティビティーの一つとして取り入れたら、市内散策もより楽しくなるはずです。
風を感じながら楽しい旅を
電動トゥクトゥクは、全長約2.3メートル、幅約1.2メートル。操作方法はバイクに似ていて、電源を入れてハンドルのアクセルをひねると走り出します。普通自動車免許で運転でき、最高時速は45キロ、航続距離は最大80キロとのことです。
普及に取り組んでいるのは、東京大学の学生らが起業した「eMoBi(エモビ)」(東京)です。同大法学部4年で鹿児島県出身の石川達基代表(22)は「風を感じられ、静かなので、海辺を走れば波の音も楽しめますよ」と語ります。
同社は2020年、旅行者が気軽に利用できる乗り物のレンタルサービスを提供しようと創業しました。千葉県南房総市の観光協会と提携して事業を始め、これまでに山口県や長崎県、鹿児島県の離島など全国約10か所で、自治体や宿泊施設などと協力して電動トゥクトゥクの導入を進めてきました。
料金は1時間2500円から
大名にできたレンタル店「FUK×TUK」は、ハイヤー事業などを展開する大稲グループ(福岡市)との共同運営で、電動トゥクトゥク10台を用意しています。福岡タワーや福岡ペイペイドーム、福岡市動植物園や筥崎宮など、店の半径5キロ圏内の周遊にぴったりとのことです。
石川さんは「レンタカーを借りるほどではないけれど、少人数で市内を巡りたい女子旅や家族旅行、カップルでの利用もおすすめです」と話します。
店は、福岡市地下鉄空港線・赤坂駅から徒歩5分、大正通り沿いの駐車場・大稲大名パーキング内にあります。料金は1時間2500円、2時間4000円、3時間まで5000円。予約は専用サイトか、電話(080-6261-1803)で受け付けています。
「地域活性化につなげたい」
エモビの電動トゥクトゥクは、同市西区の能古島でも、島内での移動手段として5月からレンタルが始まっています。能古島の観光案内所(092ー881ー2013)で2台を貸し出しており、家族連れやカップルに人気があるそうです。
エモビは今後、電動トゥクトゥクによる周遊コースの提案なども考えているそうです。石川さんは「公共交通機関の路線やダイヤなどに縛られない新しい旅の楽しみ方を広め、九州の活性化につなげていきたい」と話しています。