圧倒的情報量で地図の雑学を発信するゼンリンのツイッターが話題

「キラキラネーム」の交差点を紹介したゼンリンのツイッターの画像

 「○本木」と「○本松」はどっちが多い? 北九州市に本社を置くゼンリンが、地図にまつわる様々な「うんちく」を公式ツイッターで発信し、話題になっています。地図大手ならではの豊富な情報が人気で、フォロワー数は約2年で9倍に増えました。ゼンリンは「地図を読む楽しさに気づき、会社のことも知ってもらえれば」と期待しています。ゼンリンが発してきた「つぶやき」とともに、これまでの取り組みを紹介します。

「〇本木」と「〇本松」はどっちが多い?

 ゼンリンは2019年12月、六本木(東京都港区)や六本松(福岡市中央区)など、漢数字と「本木」または「本松」の文字を組み合わせた地名が全国にいくつあるかを調べ、ツイッターで公開しました。「『○本松』とつく地名は西日本に多いのでは?」とのフォロワーの声を受け、同社の検索システムで集計することにしたのです。
 

 その結果、全国の地名数は「〇本木」が391か所、「〇本松」は387か所で、僅差で「〇本木」に軍配が上がりました。ただ、どちらの地名が多いかを都道府県ごとに調べてみると、九州、四国の全県を含む23県で「〇本松」の数が上回り、「〇本木」が多いのは東日本を中心とする15都府県にとどまりました。ネット上では「地図会社の本気を見た」といった反応が相次ぎました。


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行ってみたくなる話題を提供

 ゼンリンがツイッターを開設したのは2011年。当初は催しの案内などが中心でしたが、もっと会社を知ってもらおうと2018年4月、マーケティング部などに在籍する20~30歳代の若手がチームをつくって雑学の発信を始めました。紅白歌合戦にちなんで「赤(紅)」「白」が入る地名の数を比べたり、「下到津(しもいとうづ)」(北九州市小倉北区)などの読みにくい地名を広く募ったりしました。

 今年の大学入試センター試験の直前には、「縁起の良い地名」として熊本県球磨村の「一勝地(いっしょうち)」の地図を載せて受験生を応援。「キラキラネームの交差点」「ハート形の湖」といった話題も提供し、2018年4月に約1500人だったフォロワー数は約1万4000人にまで増えました。

 ゼンリンは「今後も現地に行ってみたくなるような話題を提供していきたい」と話しています。


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