新たな秋の風物詩に!提灯で彩る「志賀島 潮騒ヨイ祭り」初開催

にぎわい創出に向け「志賀島 潮騒ヨイ祭り」が初開催される(画像はいずれも実行委員会提供)

 船で志賀島へ渡り、よい景色に出会い、うまいものに酔い、秋の宵を楽しむ――。小さな島の大きな魅力を発信する「志賀島 潮騒ヨイ祭り」が11月11、12日に初開催されます。地域のにぎわい創出をめざし、島民らでつくる実行委員会と福岡市が主催。志賀海神社を中心に約900個の提灯(ちょうちん)が飾られ、露店も集まります。

船で渡って島の魅力を”再発見”

 博多ふ頭(ベイサイドプレイス博多)で福岡市営渡船に乗れば、志賀島まで約30分。海の中道で本土と結ばれ、市中心部から車で30~40分で到着する志賀島ですが、今回の祭りは船に乗って島を訪れてもらうことが、大きな目的の一つです。


海の中道で本土と陸続きの志賀島(奥)


 博多湾の北部に位置する島の砂浜には海水浴場が整備され、夏場は家族連れらでにぎわいます。国宝「漢委奴国王印」が発見された場所として有名で、金印公園や蒙古塚、万葉歌碑などがあり、ドライブやツーリングのスポットとしても知られます。

 しかし近年は少子高齢化などで人口減少が進み、バスや渡船の利用者が減っているそうです。そこで、公共交通機関で島を巡ってもらい、新たな観光につなげようと、市や島内の商業関係者、漁師、農家らが中心になり、潮騒ヨイ祭りを企画しました。


船で志賀島に渡って潮騒ヨイ祭りを満喫!


 祭りは両日とも12時から20時まで行われます。メイン会場の志賀島港では「志賀海潮騒横丁」を開き、島内外から35店ほどの露店が集まります。

 メインイベントは17時からの提灯の点灯です。実行委員会の広報担当者は「それまでの時間は、島の食堂でランチをしたり、海の眺めを楽しんだりして、島を”探検”してほしい」と話します。


志賀海神社へ続く参道

 17時以降は、海を一望できる志賀海神社に飾られた提灯や、港から続く約400メートルの参道に取り付けられた軒下提灯など計約900個に明かりが灯(とも)ります。

 市地域観光推進課の担当者は「志賀島は自然と歴史が詰まった市内有数の観光スポット。船旅と島の町並み、地域のもてなしを楽しんでください」と呼びかけます。

祭りを楽しむ四つのポイント

 祭りのテーマは「海と山の恵みに感謝する島の収穫祭」で、四つのポイントがあります。

市営渡船に乗って上陸!

 祭り当日は、市営渡船が提灯で飾り付けられます。博多ふ頭を出航した船は西戸崎を経由して志賀島に向かいます。


祭り当日は提灯で飾り付けられる


 祭り参加者は、往復運賃の割引が受けられます。実行委が運営するインスタグラムをフォローし、博多ふ頭のチケット売り場で画面を提示すると割引運賃が適用されます。また、島に到着するとウェルカムドリンクのサービスがあります。


帰りは船からの夜景を楽しみながら


 帰りの船から眺める博多港も見所の一つで、“ナイトクルーズ”が楽しめます。

潮騒横丁でうまいもんを

 志賀島港の旅客待合所近くの駐車場は、島内外の露店が集まる志賀海潮騒横丁に。各店は、たこ焼きやカキ飯、熟成魚のほか、志賀島ドッグなどのご当地メニューをそれぞれ提供します。


島内外のうまいものが集まる

 グルメだけでなく、提灯作りのワークショップ、占いや射的、金魚すくいなども楽しめます。横丁に並ぶ店舗の情報はインスタで随時更新しています。

参道の軒下提灯を楽しむ


軒下提灯のイメージ


 港から志賀海神社までまっすぐ延びる約400メートルの参道。この参道に沿って並ぶ建物には、軒下に約70個の提灯をつり下げます。

夜の神社を幻想的に演出

 志賀海神社は海岸沿いの小高い山に島を見守るように鎮座しています。海上交通の安全を祈願する博多湾の総鎮守としてまつられてきました。境内に続く階段を上って振り返ると海が一望でき、吹き上げる風が心地よいそうです。


境内を彩る提灯のイメージ


 境内には約650個の提灯を飾ります。社殿もライトアップし、幻想的で“映える”演出を計画しているそうです。


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