お釈迦様に甘茶3万2551回 北九州の住職がツイッター公約を動画配信
記事 INDEX
- 驚異の3万2551リツイート
- 4月8日はお釈迦様の誕生日
- 達成して見えた「ご縁」とは
北九州市八幡東区の浄土真宗本願寺派・永明寺の松崎智海住職が4月8日の「灌仏会(花まつり)」にあわせて投稿したツイッターが、予想外の展開を見せています。8日正午までのリツイート数に応じて、松崎住職がお釈迦様に甘茶をかけるという投稿に、なんと3万2551件のリツイートがありました。松崎住職は「新型コロナウイルスの影響で外出できない皆さんの代わりにやらせていただきます!」と宣言。住職にとって今年の花まつりは長い「修行」になりそうです。
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想定外のリツイート数
ちょ、ちょ、、、ま、、、ちょおおぉぉぉ!!!#みんな落ち着こう
— 松崎智海(非売品僧侶)@浄土真宗本願寺派♪永明寺住職 (@matsuzakichikai) April 7, 2020
話題の投稿は8日未明につぶやかれ、午前9時前には1万リツイートを突破しました。慌てた松崎住職は「みんなおちつこう」とツイートしましたが、勢いはさらに加速。結局、3万2551リツイートを記録しました。福岡県では7日に新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が発令されたばかり。永明寺でも花まつりイベントが中止になり、松崎住職が少しでも花まつりの気分を体感してもらおうと、企画しました。
松崎住職の投稿には「本日は苦行になりそうですね。なんまんだぶ」「日付が変わるまで甘茶を掛け続けるのかな…」など、心配する返信も多く見られます。しかし、松崎住職は「やらせていただきます!今年の花まつりは熱くなりそうです」と意外にも楽しそうです。
に、にまん、、、ぬぬぬ、やってやるぅ、、、
— 松崎智海(非売品僧侶)@浄土真宗本願寺派♪永明寺住職 (@matsuzakichikai) April 8, 2020
そもそも「花まつり」とは
花まつりは、仏教を開いたお釈迦様の誕生を祝う伝統行事で、宗派を問わずに毎年4月8日に開かれます。花に囲まれた堂に立つ、天を指さす小さな仏像(誕生仏像)に甘茶をかけて祝うのが慣しとなっています。
YouTubeでライブ配信中
松崎住職は3万2551回の甘茶チャレンジを完走できるのでしょうか。8日午後2時から、YouTubeの永明寺公式チャンネル「永明寺 楽しいお寺チャンネル」で様子をライブ配信しています。松崎住職は「5000リツイートくらいかなと予想していたのですが。私とお手伝いしてくれるもう一人とでします。でも、今日中に終わるかな……」と不安も口にしました。
花まつりは"延長戦"へ
初日は約8時間半かけ、合計2万回で終了しました。松崎住職は翌9日に花まつりの"延長戦"をすることとし、再びYouTubeでライブ配信します。
達成、みなさんとの「縁」感じた
松崎さんは9日夜、3万2551回を達成。電話取材に「新型コロナウイルスという苦しい状況下でありながら、多くの「ご縁」を感じられました。いつか『3万回もよくやったよね。あの辛い状況があったから今があるよね』と笑って話せる日が来るようにしたいです。人生は辛いことの方が多い。でも、笑って生きていける人生がいい。ツイッターやYouTubeで応援してくれ、ご縁をくれた皆さんに感謝したいです。楽しかった。でもめっちゃ疲れました」と語ってくれました。
32551回灌仏達成しました!
— 松崎智海(非売品僧侶)@浄土真宗本願寺派♪永明寺住職 (@matsuzakichikai) April 9, 2020
みなさんのお支えのお陰です。
何の考えも無く始めた企画でしたが、こんなに感動的な終わりを迎えるとは思いませんでした。
みなさんとのご縁を感じた2日間。
私たちは1人じゃない!辛い時だけどみんなで乗り越えましょう! pic.twitter.com/CBv9PcMyJg
※4月9日、ライブ配信2日目の部分を追記しました。